20年東京五輪エンブレムを撤回、盗作疑惑続くなか

Hammer throw gold medalist Koji Murofushi (C), accompanied by young athletes, delivers a speech as the logo marks of the Tokyo 2020 Olympic (L) and Paralympic (R) Games are unveiled at the Tokyo city hall on July 24, 2015. Image copyright AFP/Getty Images

2020年東京五輪の公式エンブレムをめぐる盗作疑惑問題が続くなか、大会組織委員会は1日、ロゴデザインの撤回を決めた。

アートディレクターの佐野研二郎氏がデザインしたロゴに対しては、ベルギーのデザイナーが自作を盗作されたとして訴訟を起こしていた。

7月には大会メーン会場に使われる予定の新国立競技場の設計デザインが、多額の建設費用に対する批判の高まりを受けて、白紙撤回されている。

公式エンブレムは先月発表されたばかり。「T」の文字を中心に、右上にあしらわれた赤い丸は「鼓動する心臓」を表現したという。ただ、赤い丸のデザインが日本の国旗に似ていると批判する向きもあった。エンブレムの撤回は過去あまり例をみない。

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Image caption 撤回されたロゴと、盗作を主張するベルギーの劇場のロゴデザインを比較

組織委の武藤敏郎事務総長は1日開かれた記者会見で、ロゴの盗作疑惑を否定したものの、「(先週末に)新たな局面」が生じ、「放置できない問題」との認識を持ったと述べた。

自作の盗作だと主張しているベルギーのデザイナー、オリビエ・デビー氏は、大会組織委がロゴ撤回を決めたことについて驚いたと語った。組織委がほんの数日前にはロゴを擁護する立場を示していたからだ。同氏はBBCラジオ5との生インタビューで、「オリンピック委員会は大組織で、対抗するのは無理だと思っていた」と述べた。

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Image caption 撤回された公式ロゴをデザインした佐野氏(先月5日)
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Image caption デザイナーのデビー氏は、東京五輪の公式ロゴが自作の盗作だと主張し、取り下げを求める訴訟を起こした