日本で大雨被害、救助作業続く

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A helicopter rescue team plucks a man from his rooftop as floodwaters surge below

<ビデオ>鬼怒川の堤防決壊で茨城県常総市の広い範囲が冠水。犬をしっかり抱きかかえた住民が屋根から救出された(10日)

台風18号による激しい豪雨の影響で広い範囲が深刻な水害に見舞われた茨城県では25人が行方不明、数百人が孤立状態になり、救助作業が続いている。また栃木、宮城の両県では、少なくとも3人の死亡が確認された。

NHKなどによると、栃木県鹿沼市では土砂崩れにより63歳女性が1人死亡したほか、日光市で排水管を点検していた25歳男性が死亡。宮城県栗原市では11日、氾濫した川に車ごと流された48歳女性が、車の中で死亡しているのを発見された。

浸水地域では、警察・消防・自衛隊などが救助作業を展開。鬼怒川の堤防が決壊した常総市では、屋根の上などから多くの人をヘリコプターで救助したが、NHKによると11日午前の時点でも市内で580人が孤立状態で救出を待っているほか、2人が行方不明という。

安倍首相は10日、記者団に対し、「人命の安全確保を第一に対策に万全を期していく」と強調。「政府一丸となって、人命の安全確保を第一に災害応急対策に万全を期していく」と述べた。

Image copyright AFP

台風18号から変わった低気圧の影響は11日、東北地方にも大雨をもたらしており、気象庁は午前3時25分、宮城県に大雨の特別警報を発表。仙台市は、市内の泉区を流れる七北田川などが増水したため、11日未明に42万人に避難指示を出した。

気象庁の弟子丸卓也予報課長は10日未明の記者会見で、「重大な危険が差し迫った異常事態」と警戒を求めていた。

NHKによると、9日から10日にかけて24時間で栃木県に降った雨量は500ミリ以上で、通常の9月ひと月の雨量の倍だという。

栃木中心部の一部では7日朝からの雨量は記録的な600ミリ近くに達している。

Image caption 9〜10日にかけた24時間の栃木の雨量を世界、北半球、イギリスの記録的な雨量、および日本の成人男性と6歳男児の平均身長を比較

福島第1原発のある福島県にも大雨・洪水警報が出された。

これに先立ち東京電力は7日、福島第1原発の排水路から放射性物質で汚染された雨水が外洋に流出したと発表。排水路から雨水をくみ上げるポンプの処理能力を上回る雨が降ったためという。


<解説分析>BBCニュース、大井真理子記者

日本は例年20~30の台風に見舞われる。今回の台風は18号で、ここ数日の大雨にもかかわらず、被害の規模を予測するのは困難だった。

鬼怒川の堤防決壊には、その影響範囲の大きさを含めて、専門家も意表を突かれた。

2011年の東日本大震災と津波を含むこれまでの大規模な自然災害と同様に、救助作業に自衛隊が大きな役割を果たしており、今のところ多くの称賛を集めている。

しかしここ数年の間に台風の勢力が増しつつあり、今まで以上に予防策を整える必要があるのではという懸念も浮上している。


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Japan has had to face a range of weather and seismic events in recent years

<英語ビデオ>近年の日本は2011年の東日本大震災、2013年の豪雪など大規模な自然災害を相次ぎ経験。災害の規模は年々悪化しているような印象も。.

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