オーストラリア首相が交代 急な党首選で

Malcolm Turnbull is sworn in at Government House in Canberra, Australia (15 Sept 2015) Image copyright AFP
Image caption オーストラリアの新首相として宣誓就任したマルコム・ターンブル前通信相(15日)

オーストラリアで首相が急きょ交代した。支持率低迷など指導力不足を理由にアボット首相の退陣を求めたターンブル通信相がその日のうちに与党・自由党の党首選に勝利し、15日に就任した。豪首相の交代は2013年以来4人目。

就任宣誓を終えたターンブル新首相は、議会で初の首相答弁を行った。新内閣の顔ぶれは今週末に発表される見通し。

アボット前首相は15日、政権を追われるのは「きつい」と述べたが、新内閣の妨害はしないと約束した。14日夜の党首選に44票対54票で敗れたアボット氏は、「きつい1日だったが、ゲームに参加するならルールに従わなくては」とコメントした。

ターンブル氏がアボット氏の辞任を求め党首選の実施を呼びかけるに至るまでには、数週間にわたる支持率の急落があった。

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Tony Abbott: "This is a tough day but when you join the game you accept the rules"

<英語ビデオ> 党首選での敗北を認めるアボット氏

アボット氏は自身の政権の業績を誇りに思うと述べた上で、政権内の情報をマスコミにリークし「ひどい人格攻撃を展開した」党内関係者を批判。一般議員として残るか政界を引退するのかは言明しなかった。

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Image caption ターンブル新首相は閣僚たちと豪議会に出席。「オーストラリア人としてワクワクする時だ」と述べた(15日)
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Image caption ターンブル氏はもしアボット氏が首相としてとどまるなら、来年の総選挙で自由党は敗北すると批判していた

首相として初の国会答弁に立ったターンブル氏は、アボット前首相の貢献をたたえた上で、「オーストラリア人でいるには実にわくわくする時だ」「未来は可能性に満ちている。チャンスをつかむには自信と指導力が必要で、恐怖をあおる政治に専心していたのでは機会を見失う」と発言。

「状況が変わったので」政策にも変化はあると述べたが、国内で批判されてきた同性婚や気候変動に対するアボット政権の方針については具体的に触れなかった。