【米大統領選2016】共和党討論会、候補者が火花散らす

トランプ氏は討論会スタート直後から守勢に立たされた Image copyright Reuters
Image caption トランプ氏は討論会スタート直後から守勢に立たされた

2016年米大統領選に向けた共和党の主要候補による第2回討論会では、開始直後から激しい非難の応酬となり、各種支持率調査で先頭を走るドナルド・トランプ氏は守勢に立たされた。共和党では、15人が党の候補に立候補している。

カリフォルニア州シミバレーのロナルド・レーガン記念図書館で開かれた討論会で、ランド・ポール上院議員(ケンタッキー州)は、トランプ氏の「子どもじみた」罵りが、外交に携わる大統領としてふさわしくない、と主張した。

ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事は、妻がメキシコ出身のため移民政策で弱腰だとトランプ氏が主張したことを受け、妻への謝罪を求めたが、トランプ氏は拒否。このほかにも意見を戦わせる場面がいくつかあった。

一方、討論会で一番盛んな拍手を受けたのはカーリー・フィオリーナ元ヒューレット・パッカード最高経営責任者(CEO)が、トランプ氏が同候補の外見を中傷したとされる一件に答えた時だ。トランプ氏は先のインタビューでフィオリーナ氏について「あの顔を見ろ!」と述べた上で、同氏は大統領になれないと語った。

司会者のジェイク・タッパー氏(CNN記者)がこれについて質問した際、フィオリーナ氏は「米国中の女性がトランプ氏の言葉の意味をはっきり理解したと思う」と述べ、会場にとどろくような拍手がわきあがった。

このほか討論会のハイライト

  • 支持率調査でトランプ氏の次に人気の元脳外科医ベン・カーソン氏は、自分は不法移民への恩赦を支持しない唯一の候補だと述べた。
  • ウィスコンシン州のスコット・ウォーカー知事は、ホテル王のトランプ氏がいくつかの事業を破産させたように国もダメにすることは許されないと述べたが、トランプ氏は強く否定。
  • マイク・ハッカビー元アーカンソー州知事は、ケンタッキー州の郡職員が同性婚の結婚証明書発行を信仰の立場から拒み投獄されたことについて、郡職員をあらためて擁護した。
  • ポール氏は、トランプ氏の「不用意な発言」や対立候補に対する個人攻撃を挙げ、同氏が大統領として「核のボタン」を握ったらどうなるかと、懸念を示した。
  • フィオリーナ氏は、人工中絶や子宮がん検診などを提供する女性医療団体「家族計画(Planned Parenthood)」について、政府機関の閉鎖につながるとしても公的助成を止めるべきと語った。
  • トランプ氏が移民が英語を話し米国社会に溶け込むべきと主張したのを受け、ブッシュ氏とマーコ・ルビオ上院議員(フロリダ州)はスペイン語を使った選挙活動を擁護した。

討論会冒頭の各候補の紹介で、トランプ氏は「米国を再び偉大にする」と約束した。ブッシュ氏は「機能不全の中央政治を直し」、人々が「立ち上がる」ことを助けると語った。

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民主党は第1回目の討論会を10月にネバダ州で開く。大統領選の本選は来年11月。


2016年米大統領選の立候補者

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Image caption 大統領選の主な立候補者(左上から時計回りに、トランプ氏、ブッシュ氏、ウォーカー氏、ルビオ氏、サンダース氏、クリントン氏)