VW社長が辞任 ディーゼル車排ガス規制の不正受け

辞任したフォルクスワーゲンのヴィンターコルン社長 Image copyright Getty Images
Image caption 辞任したフォルクスワーゲンのヴィンターコルン社長

独フォルクスワーゲン(VW)が米国の排ガス規制を回避する不正なシステムを搭載したディーゼル車を販売していた問題で、同社のマルティン・ヴィンターコルン社長が辞意を表明した。

ヴィンターコルン社長は最近明らかになった不正について「ショックを受けた」とし、同社が「新たに出直す」必要があると述べた。また、「自ら不正を働いた認識はない」としつつも、会社のために辞任を決意したと語った。

VWは今回の不正問題の処理に65億ユーロ(約8700億円)を計上する予定。

VWは先週、米国の排ガス規制に沿った検査を受ける際に、数値を意図的に下げる装置を自社製ディーゼル車に搭載していたことを認めた。その後、全世界で1100万台が不正装置を搭載していたと明らかにした。同社は販売台数で世界1位。


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Berthold Huber said there had been ''damage to trust'' among VW's customers

<英語ビデオ>VW監査役会のベルトルド・ヒューゴー議長はVW顧客からの「信頼に傷がついた」と述べた


監査役会は発表文で、25日に開く予定の取締役会でヴィンターコルン社長の後任を発表するとし、内部調査を受けた「このほかの人事異動についても数日のうちに明らかにする」と述べた。さらに「グループ内部の調査は迅速に進められている」とした。

ドイツの新聞各紙はVW傘下の高級車「ポルシェ」部門を統括するマティアス・ミューラー氏が次期最高経営責任者(CEO)に就任する見通しだと報じている。

VWの監査役会は検察に告訴する予定。発表文では「異例の事態に鑑み刑事告訴が適切と考える」と述べている。ドイツの検察は捜査を検討しているとすでに明らかにしており、米国当局も刑事捜査を始める意向だとみられている。

元フォード欧州社長で現在は自動車業界のコンサルタント会社マグマ・グループ会長を務めるマーティン・リーチ氏はBBCラジオ5のインタビューで、今回の問題が「悪質なエンジニアによるものではなく(中略)多くの人がこの装置の存在を知っていたはず」と語っている。

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