「殺人被害者」が31年後に発見 偽名で生活

Bild headline: Murder victim after 31 years alive! Image copyright RTL/Bild
Image caption 「殺人被害者が31年後に生きていた!」と伝える独ビルト紙

ドイツ警察によると、1984年に行方不明となり、その5年後に死亡宣告された現在55歳の女性が、デュッセルドルフで元気で暮らしているのが発見された。

当時24歳のペトラ・パチツカさんは北部ブランシュバイクでコンピューター科学を学ぶ学生で、学生寮から行方不明になった。ドイツの人探し番組を通じて情報提供が呼びかけられるなど、大がかりな捜索にもかかわらず見つからず、5年後に死亡宣告された。さらに、別の10代若者を殺害した罪で有罪となった男性が、パチツカさん殺害を自供していた。

しかしデュッセルドルフで盗難事件を捜査していた警察が、身元証明書を持たない55歳女性を発見。女性は自分が長らく偽名で生活していたことを認め、警察に自分がペトラ・パチツカだと話したという。

ブランシュバイク警察の報道官は、パチツカさんはこのまま発見されずに暮らし続けることを希望していたと説明。「なぜ自分が失踪したのかほとんど説明していない。ただ、準備を重ねて実行した、自ら望んだことだとだけ話している」という。

警察によると、パチツカさんは失踪前に4000マルクを自分の預金口座から引き出し、アパートのカギを近所の学生に渡してペットの鳥の世話を頼んでから姿を消した。

パチツカさんの母親ときょうだいは、死亡していたはずのパチツカさんが生きていると知らされて「衝撃を受けていた」という。

ドイツの地元報道によると、家族はパチツカさんと連絡をとりたがっているが、パチツカさんが再会を望んでいないという。