中国、TPP合意を慎重ながらも歓迎

Containers are seen at a port of Shanghai Free Trade Zone, in this February 11, 2014 file photo. Image copyright Reuters
Image caption 中国はTPP交渉に参加していない

中国は、環太平洋連携協定(TPP)で12カ国が基本合意に達したことを受け、慎重ながらも歓迎する姿勢を示した。米国や日本が参加するTPPは、関税の引き下げやる規制などルールの統一化を目指しており、ここ数十年で最大の自由貿易協定となる。

中国は世界貿易機関(WTO)に続く「いかなる枠組みも検討する準備がある」としたが、TPPに加わるかどうかについては示唆しなかった。TPPは今後、各国で議会の承認を得る必要がある。

TPPをめぐる12カ国の協議は、米ジョージア州アトランタで5日間にわたって続けられ、5日に基本合意に達した。米国主導で進められた交渉は5年にわたり、アジア太平洋地域で影響力を強める中国に対抗する意味があるとみられてきた。

地域の安定性

中国国営新華社のウェブサイトによると、中国・商務省は声明で、TPPが「アジア太平洋地域で主要な自由貿易協定の一つ」だとし、「中国は、TPPと他の自由貿易協定が互いを刺激し、アジア太平洋地域の貿易や投資、経済成長に貢献することを期待している」と述べた。

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Image caption 日本の安倍晋三首相は6日の記者会見で、TPPに中国が参加すれば地域の安定性に貢献できると指摘した

日本の安倍晋三首相は6日、TPP合意が「新たなアジア・太平洋の世紀の幕開け」を象徴しているとしたが、中国が今後TPPに参加すれば戦略的な意義を持つと述べた。

安倍首相は中国の参加が「我が国の安全保障にとっても、また、アジア太平洋地域の安定にも大きく寄与する」と述べた。


TPPを理解する基本ポイント

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Which countries are in the TPP and what does it mean?

<英語ビデオ>米コロンビア大学のステイグリッツ教授は「前進ではなく後退だ」と、TPP協定に否定的な見方を示している

TPPの始まり 10年前にブルネイ、チリ、ニュージーランド、シンガポールの間で結ばれた貿易協定

規模はどのくらいか かなり大きい。参加12カ国の人口は合計約8億人で、世界貿易の4割を占める

主な批判は? 交渉が秘密裏で行われ、大企業に有利な内容になっているとの指摘がある

一番利益を得るのは? 日本が大きな利益を得る一方、アメリカにとっては戦略的な意味があるとみられている

次に何が起きる? 合意内容は各国の議会で承認される必要がある

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