米誌プレイボーイ、女性ヌード写真の掲載中止へ

Playboy founder Hugh Hefner with the first copy of the magazine. File photo Image copyright AP
Image caption プレイボーイ誌はヒュー・ヘフナー氏らが1953年に創刊した。ヘフナー氏が手にしているのが創刊号。

米誌プレイボーイは女性のヌード写真の掲載を止める方針。イメージチェンジの一環という。米紙ニューヨーク・タイムズが伝えた。

報道によると、来年3月に大幅に紙面を変更したバージョンが刊行される予定で、女性の全裸写真はもう使用しない方針。経営陣は、インターネットの影響でヌードは時代遅れのものとなり、ポルノ雑誌はもはや商業的に成り立たなくなったという見解だという。挑発的で扇情的なポーズをとった女性の写真は使い続けるが、フルヌードではなくなるという。

1953年創刊のプレイボーイ誌の発行部数は1970年代には560万部あったが、その後落ち込み、現在は80万部。

「戦いには勝った」

報道によるとこの方針転換は9月、創刊者で編集長のヒュー・ヘフナー氏が出席する会議で決定。プレイボーイ誌がポルノ雑誌の開拓者となったことで世間にヌード写真が広く流通するようになり、ヌードが世間にあふれるようになった流れに今度は雑誌が呑み込まれてしまったと、雑誌の経営陣は認めているという。

ニューヨーク・タイムズ紙は、スコット・フランダース経営責任者が「戦いには勝った。もはやワンクリックでありとあらゆる性行為がただで見られる。なので今となってはあまりに流行遅れだ」と話したと伝えている。

同誌はマーティン・ルーサー・キング牧師やマルコムX、カーター大統領など大物の独占インタビューを掲載する雑誌として、かつては文化的にも政治的にも大きな存在感を示していたが、そういう時代ももう過ぎているとBBCのニューヨーク特派員ニック・ブライアントは指摘する。

プレイボーイ誌のウエブサイトはすでにヌード写真を掲載していない。フェイスブックやツイッターなどソーシャルメディアからのアクセスに対応するためで、ネット上での閲覧数は4倍増と人気はうなぎ上りだ。

長いこと「わいせつ」と同義だった世界的なブランドが、健全な方向へ大きなイメージチェンジを図っており、どうやら89歳のヘフナー氏もその動きを認めているようだとブライアント特派員は述べている。