米露がシリア上空で「ニアミス」受け対策協議へ

Russian military personnel check a Russian combat aircraft at Hmeymim air base, Syria. Photo: 3 October 2015 Image copyright EPA
Image caption ロシアは9月30日にシリア領内への空爆を開始した。シリア・フメイミム空軍基地でロシア戦闘機を確認するロシア兵(10月3日)

アメリカとロシアの戦闘機が10日にシリア上空で「ニアミス」を起こしていたことが明らかになり、両政府は安全確保のためあらためて協議することになった。シリアで両国の偶発事故を防ぐための3度目の協議になる。

米国防総省のウォーレン報道部長は13日の記者会見で、シリア上空で10日に米軍機2機とロシア軍機2機がシリア上空で「同じ戦闘空域に入り」、お互いが視認できる距離まで接近したと明らかにした。

会見でウォーレン大佐はさらに、ロシア軍機がこれまでもたびたび米軍の無人機に接近を繰り返していたと話した。

ロシア側はこれについてコメントしていない。

この「ニアミス」を受けて、米露は安全対策協議を再開することなり、カーター米国防長官は「両国は常に非常に建設的な話し合いをしてきた。近いうちに合意が得られるはずだ」と述べた。しかしその上で「シリアにおけるロシアの方針全般は誤りで、戦略的に近視眼的なため、アメリカとして同調するわけにはいかない」と批判を繰り返した。

ロシア国防省は、「シリアについてアメリカに対する提案を最新のものにした」と説明。「3度目のビデオ会議を待ち受けている」と明らかにした。

ロシアは9月30日にシリア領内への空爆を開始。アサド大統領からの支援要請を受けて、過激派勢力「イスラム国」(IS)などを標的にしていると説明している。一方でアメリカなど欧米各国やシリアの反政府活動家たちは、ロシア軍機は過激派拠点以外も破壊していると非難。ロシアはこれを否定している。

Image caption シリア内戦における9月28日時点の勢力分布 (米シンクタンク「戦争研究所」(ISW)資料より)

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