【米大統領選2016】クリントン氏、銃規制でライバル批判 米民主党討論会

民主党討論会に出席した左からジム・ウェブ、バーニー・サンダース、ヒラリー・クリントン、マーティン・オマリー、リンカーン・チェイフィー各氏(13日、米ネバダ州) Image copyright AP
Image caption 民主党討論会に出席した候補者。左からジム・ウェブ、バーニー・サンダース、ヒラリー・クリントン、マーティン・オマリー、リンカーン・チェイフィーの各氏(13日、米ネバダ州)

来年の米大統領選に向けて民主党の最初の候補者討論会が13日夜(日本時間14日午前)、ネバダ州ラスベガスで行われ、候補者5人が論戦を交わした。ヒラリー・クリントン前国務長官が本命視される一方で、バーニー・サンダース上院議員(バーモント州選出)が一部の激戦州で支持率を伸ばしている状況のなか、両者は銃規制やシリア対策などをめぐり舌戦を展開した。

乱射事件の相次ぐアメリカで大きな問題となっている銃規制について、サンダース議員の姿勢は十分と言えるかと司会者に尋ねられたクリントン氏は「いいえ、まったく」と一蹴。サンダース氏が2005年に、事件に使われた銃の製造業者は訴追を免除されるという対策を支持したのを念頭に、乱射事件で使われた銃の製造業者の取り締まりを強化していくと方針を述べた。

サンダース議員はシリア対策をめぐりクリントン氏を批判し、シリアに飛行禁止区域を設定するというクリントン案は「深刻な問題」につながると述べた。

討論会の主な論戦は両者を中心に展開し、参加したマーティン・オマリー前メリーランド州知事、ジム・ウエブ前上院議員(バージニア州選出)、リンカーン・チェイフィー前ロードアイランド州知事の3人はなかなか注目を集められずに苦戦した。

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Bernie Sanders: "The American people are sick and tired of hearing about your... emails"

<英語ビデオ>討論会でサンダース氏が「アメリカの人たちはあなたのメールについて聞かされるのはもう飽き飽きなんですよ」と言うと、大きな歓声があがり、クリントン氏も「ありがとう、私もです」とうなずいた。


討論会の主なハイライト

  • アメリカはクリントン氏のメール問題について聞かされるのは飽き飽きだとサンダース氏が述べたとき、最大の拍手が起きた。
  • クリントン氏とサンダース氏は資本主義の良し悪しについて議論。クリントン氏は、資本主義を遠ざけたりしたら大きな間違いだと述べた。
  • 便宜的に政治的な立場をよく変えると批判されると、クリントン氏は「私はやるべきことをどんどん実現していく進歩主義者です」と反論した。
  • 黒人に対する警察の暴力を機に暴動が起きたボルティモア市でかつて市長を務めたオマリー氏は、自分は警察と市民の関係改善に努めたと成果を強調した。
  • ベトナム戦争に従軍した経験をもつウエブ氏は、軍隊経験から指導力を学んだと述べた。
  • チェイフィー氏は自分の長所の1つとして、政治スキャンダルを起こしたことがないことを挙げた。
  • クリントン氏は、自分の姓ではなく自分の経歴で判断してほしいと強調。
  • 米政府の盗聴活動について暴露したエドワード・スノーデン氏について、クリントン氏は「裁きを受けるため」帰国すべきと発言。一方でサンダース氏は、政府の個人情報収集活動について国民に知らせたのは大事なことだったと評価した。
  • クリントン氏は、「横暴な」プーチン露大統領に立ち向かっていくと明言した。

民主党からはジョー・バイデン副大統領も出馬を検討しているとされており、この日の討論会は欠席したものの、いないことでむしろ存在感を示していた。

討論会を主催したCNNは、副大統領が万が一直前になって参加を決めた場合に備えて、台を多く用意していた。

長く本命視されてきたクリントン氏は、国務長官時代に個人のメールアドレスを公務に使っていた問題で、信頼性を疑問視する声が上がり、支持率を下げている。

大統領選では来年2月に民主・共和党の予備選が始まり、夏には全国党大会で両党の候補が決まる。本選の投票は来年11月だ。

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