台風24号、フィリピン北部を直撃

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The BBC's David Shukman on Luzon: ''The sheer quantity of rain is what the authorities are really worried about''

<英語ビデオ>BBCデビッド・シュクマン編集委員「当局は雨量があまりにいことを懸念している」

大型の台風24号(「コップ」)は18日、フィリピン北部のルソン島カシグランに上陸し、少なくとも1人が死亡、数人が行方不明となり1万5000人以上が自宅からの避難を余儀なくされている。土砂災害や洪水のほか、樹木が倒れ停電にも見舞われている。

台風の勢力は衰え始めているが、進行速度が遅いため、同じ地域で強い雨が数日続く可能性が高く、洪水被害が拡大する懸念もある。

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Image caption 洪水の中を歩く子どもたち
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Image caption 1万5000人以上が避難を余儀なくされた
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Image caption 高速道路をふさいでいた倒木などを取り除くフィリピン軍兵士ら(18日)

1万5000人以上が自宅から避難しているが、避難者は増える見通し。AFPによると、フィリピン国家災害リスク削減管理委員会(NDRRMC)のアレキサンダー・パマ氏は「これは始まりに過ぎないと強調しておきたい、我々がすでに被害が生じている地域で復旧を図るなかでも警戒が必要だ」と述べた。

今回の台風では、マニラで木が民家の上に倒れ、10代の少年が死亡したほか、4人が負傷している。

ヌエバ・エシハ州北部では、レスキュー隊が洪水した地域で2人の死体を発見したが、台風が原因かはまだ確認できていない。

交通の混乱も続き、フィリピン北部では航空、フェリー各社が運航を停止したほか、山間部のバスも土砂災害の恐れから運行を止めている。

16日には、ベニグノ・アキノ大統領がテレビ演説で台風への警戒を呼び掛けた。このようなテレビ演説は、2013年に大型台風30号(「ハイエン」)の被害で6300人以上が死亡して以来のこと。

マニラで取材するBBCのデビッド・シュクマン科学担当編集委員は、「ハイエン」以降、住民への警戒発令システムが大きく改善されたため、被害を最小限に留める可能性はかなり増していると語った。

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Northern Luzon resident Damon Simms: ''I've had to batten down the hatches''

<英語ビデオ>ルソン島北部の住民デーモン・シムズさんは「ドアに木を打ち付けて補強しなくてはいけなかった」と話す。

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This powerful storm has hit the Philippines bringing damaging winds and huge waves; but it's the rainfall which could bring the most problems, as Helen Willetts explains.

<英語ビデオ>台風24号は風害や高波をもたらしたが、降水による被害が一番大きいと、BBCのヘレン・ウィレッツ天気解説者は話す

台風24号は最大直径が650キロ。ユニセフ・フィリピン事務所のロッタ・シルワンダー代表は、最も被害の大きな地域では最大3日間、物資が届かない状況にあるという。シルワンダー氏は、「台風が通り過ぎるにはその程度の時間が必要で、その間は現地に入る手段がない」と語った。


BBCウェザーセンター、クリス・ファウクス解説者

太平洋西部には現在、台風24号とそのすぐ東に25号がある。二つの台風の相互作用と温かい空気が今週末に、台湾上空で長く伸びた高気圧を生じさせた。この高気圧のせいで、24号はフィリピン上空に何日も留まり、南シナ海に抜けない。

一部のコンピューター・シミュレーションでは、台風がフィリピン諸島に影響を与え続け、降水量が1000ミリに達する可能性を示している。極端な降水量がルソン島で深刻な洪水被害を起こす懸念がある。


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Image caption マニラの海岸で
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Image caption 台風のさなかでも結婚式が行われていた