トルコ与党AKP、過半数を回復

AK Party supporters in Ankara, 1 November 2015 Image copyright Getty Images
Image caption 首都アンカラのAKP支持者たち(1日)

トルコで1日、国会(一院制、定数550)の総選挙が行われ、与党・公正発展党(AKP)が過半数を奪い返した。国営アナトリア通信によると開票がほぼ終わった状態でAKPは得票率49.4%で316議席。最大野党・共和人民党(CHP)は25.4%で134議席。今年6月の総選挙で過半数割れして単独政権を失ったAKPが、巻き返した形だ。

AKP党首のダウトオール首相は「この勝利は民主主義と人々の勝利だ」と勝利宣言した。

AKPの獲得議席は過半数の276議席を大きく上回り単独政権を作ることになったが、エルドアン大統領の権力拡大につながる改憲の是非を問う国民投票実施に必要な全体の3分の2議席には14議席足りなかった。

少数民族クルド人中心の国民民主主義党(HDP)は、得票率10.7%で59議席を得たが、6月の選挙から21議席減。1日夜の結果を受けてHDPのデミルタス党首は「公正で平等な選挙ではなかった」と批判した。

開票作業が進むなかで1日夜には、クルド人住民の多い南東部ディヤルバキルではHDP支援者と警官隊が衝突。ロイター通信によると、投石するデモ隊に警官が催涙ガスを発射したという。

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Image caption 総選挙の夜、クルド人住民の多い南東部ディヤルバキルではHDP支援者がゴミ置き場に火をつけるなどの抗議行動が発生した(1日)

野党は今回投票はエルドアン大統領の強権姿勢拡大に歯止めをかける意味もあると主張していた。

AKPは6月の前回選挙で258議席にとどまり、2002年の政権獲得以来初めて過半数割れした。事前予想では今回も得票率40-43%にとどまるのではないかとみられていた。

6月の総選挙後には連立協議も成立しなかったため、今回のやり直し選挙となった。

トルコでは10月10日に、アンカラの主要駅近くで予定されていたHDP系の平和集会予定地で自爆攻撃が相次ぎ、100人以上が死亡している。治安当局筋は、集会への爆弾攻撃は過激派勢力「イスラム国」(IS)によるものとの見解を示していた。

この集会への攻撃を受けてHDPは、投票日に向けて予定していた街頭の集会を相次いで中止した。

また7月にはトルコ南部スルチで反政府武装組織クルド労働者党(PKK)が自爆攻撃を受け、30人以上が死亡。PKKは、治安当局が過激派勢力「イスラム国」(IS)と協力していると非難し、PKKと政府軍の停戦合意がこれで破綻した。

(英語記事 Turkey election: Ruling AKP regains majority

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