ロシア旅客機墜落は「外からの影響」で=航空会社

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シナイ半島でロシア旅客機墜落 事故か攻撃か

ロシアのコガリムアビア航空9268便がエジプト・シナイ半島で墜落した問題で、同航空幹部は「外からの影響が原因というのが唯一の合理的な説明だ」と述べた。一方でロシアの調査当局は、原因を推測するには時期尚早だと指摘している。墜落によって乗客乗員224人が全員死亡した。

「コガリムアビア」のスミルノフ副社長はモスクワで会見し、機械系の不良や操縦ミスの可能性はないと主張。「なぜ機体が空中分解したか。特定の純粋に機械的で物理的な力が期待に加わったからだというのが、唯一の説明だ」と述べた。「機体の空中分解に至るような機械不良の組み合わせはあり得ない」とも強調した。

スミルノフ氏はさらに、エアバスA321型機は急激に失速し急降下を始めたが乗務員からの緊急連絡はなかったと述べた。

航空会社の別の関係者は、墜落機は2001年の離陸時に機体後部を損傷していると認めたが、修理したため墜落に影響したとは考えていないと述べた。

しかし副操縦士の妻はロシアのテレビ局に対し、機体に問題があると夫が不満を漏らしていたと話した。

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Image caption エジプト・シナイ半島に墜落したロシアのコガリムアビア航空9268便の残骸(1日)

一方で航空会社の記者会見を受けてロシア航空運輸局のネラジコ局長は、「こうした発言は、きちんとした事実に基づいたものではない」とロシアのテレビで慎重を促した。

エジプトのシシ大統領もBBCに対して、事故原因を特定すぎるのは早すぎると指摘。いわゆる過激派勢力「イスラム国」(IS)系列の武装組織が、自分たちが撃ち落としたと主張しているのは「プロパガンダ」だと批判し、「エジプトの安定や治安、エジプトのイメージを悪化させようとしているのだ」と述べた。

クラッパー米国家情報長官は「テロリストの関与を示す直接の証拠はまだない」と述べた上で、「可能性は低いが、排除はしない」と補足した。

ロシアのプーチン大統領は墜落を「ひどい悲劇だ」と遺族に追悼の意を示し、「何が起きたか理解し、適切に反応するために、客観的な事実関係の把握に最善を尽くさなくてはならない」と真相究明の必要性を訴えた。

Image caption 墜落現場の残骸の様子
Image caption 赤い点が墜落現場。緑は機体の一部が発見された地点。

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