ルーマニアで汚職抗議デモが拡大 首相辞任後も

ブカレストの議事堂前で反政府スローガンを叫ぶ若者(4日) Image copyright EPA
Image caption ブカレストの議事堂前で反政府スローガンを叫ぶ若者(4日)

ルーマニアの首都ブカレストで4日、政府の汚職に抗議するデモが3日に続いて行われ、街頭に集まった人々が選挙の早期実施と政治改革を訴えた。一部報道によると、デモ参加者数は少なくとも3万人強で、前日の2万人を上回った。ブカレスト以外の都市でも抗議デモが発生しているという。

先月30日に市内のナイトクラブで起きた火災で32人が死亡、180人以上が負傷したことを受けて政府への抗議活動が活発化し、4日には同国のポンタ首相が辞任している。

デモ参加者は、ルーマニアで長く問題視されてきた汚職が安全対策を怠る原因になったと主張しており、ポンタ氏ら政治エリートたちへの反感が高まっている。

抗議2日目

辞任したポンタ氏は、首相就任前の弁護士時代に文書偽造や資金洗浄をした罪で9月に起訴されているが、罪状を否定している。同氏はテレビ演説で辞任表明し、退陣によって「街頭に集まった人々が満足する」ことを期待すると述べた。ガブリエル・オプレア内相も4日に辞任した。

デモ参加者はポンタ首相の辞任は政治エリート層の改革の始まりに過ぎないと話している。


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Why did Romanian PM Victor Ponta resign?

<英語ビデオ>なぜポンタ首相は辞任したのか


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Image caption 「繰られないぞ」「汚職は人を殺す」などと書かれた垂れ幕を掲げるデモ参加者(4日、ブカレスト市内)

同国のクラウス・ヨハニス大統領は、ポンタ首相をめぐる疑惑が今年6月に浮上して以来、繰り返し同氏の辞任を求めてきたが、ポンタ氏らの相次ぐ辞任を受け、ルーマニア政治の「刷新」を訴えた。ヨハニス大統領は抗議デモを称賛し、ナイトクラブ火災事故が「国民感情を揺さぶった」と述べた。

今後の展開

ヨハニス大統領は新首相の指名に向け、5日から各政党との協議を開始すると語った。数日中にも指名する意向だという。

ルーマニアの次回選挙は来年12月。ポンタ氏が所属する社会民主党はそれまで連立政権に留まる可能性が高い。「ルーマニアの進歩のための国民同盟(UNPR)」も4日、現在の連立政権に留まると表明した。連立政権が少数与党に転落しないでいるのは、このためだ。

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Image caption ナイトクラブ火災の犠牲者のために、現場前には無数のろうそくが置かれた(2日、ブカレスト)