アフガン病院誤爆 米軍が医療スタッフを掃射=MSF報告書

MSF hospital in Kunduz, 3 Oct 15 Image copyright AP
Image caption クンドゥズで爆撃されたMSFの病院(10月3日)

アフガニスタン北西部クンドゥズで先月、国際慈善団体「国境なき医師団(MSF)」の病院が米軍に誤爆された問題で、MSFは5日に報告書を発表し、医療スタッフが米軍機から掃射を受けたようだと爆撃当時の状況を明らかにした。

報告書では、爆撃が始まった時に病院内には武器はなく、戦闘状態にもなかったとしている。

米国は当初、米軍が攻撃を受けたため爆撃したと説明したが、後に反政府勢力タリバンと戦うアフガニスタン軍から爆撃要請があったと説明を変えた。

報告書では一部の目撃者が、「逃げる人を狙い撃ちしたような」銃撃があったと話している。報告書はさらに、上空から攻撃する軍機からの銃撃と思われると指摘している。

報告書はまた、当時100人以上いた患者のうち、約20人が負傷したタリバン兵だったと認めつつ、敵兵の看護は戦争に関する国際法に基づく行為だと説明している。

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The BBC has gained exclusive footage from inside the MSF hospital in Kunduz

<英語ビデオ>爆撃を受けた後の病院内の様子をBBCが撮影した

爆撃による死者はこれまで22人とされていたが、報告書は、少なくとも30人が死亡し、そのうち患者が10人、医療スタッフが13人、身元が確認できない死者が7人だったと書いている。

MSFによると、病院の存在はよく知られており、爆撃の3日前にも各勢力に連絡されていたという。

MSFのクリストファー・ストークス事務局長は5日に記者団に対し、「我々がこれまでに提供した情報をもとに考えると、誤爆だったという説明は現時点では理解しがたく、信じがたい」と語った。さらに「現時点での情報に照らすと、戦争に関する国際法に違反した行為だ」と指摘した。

米国防総省は5日に発表した文書で、爆撃の状況について調査が続いているとし、「綿密で透明性のある調査を約束する」と述べた。米国は病院への爆撃が誤爆だったと認めている。米法務省や国防総省、北大西洋条約機構(NATO)、米国とアフガニスタンの共同チームなど、多方面で調査が進められている。

これに対してMSFは、独立性のある調査に向けて米国とアフガニスタン両政府が合意することが必要だと指摘している。

Image copyright AFP
Image caption 誤爆後、アフガニスタンのカブールで治療を受けるMSFのスタッフ(先月6日)
Image caption MSFが運営する病院と病院があるクンドゥズの位置

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