【パリ連続襲撃】3つの集団が連携した可能性=仏検察

お使いの端末ではメディアプレイバックはご利用になれません
One woman clung to a window ledge as she tried to escape the gunmen - Video courtesy of Daniel Psenny, Le Monde journalist

<ビデオ>仏紙ルモンドの記者が撮影したパリ11区での襲撃から逃げる人々(衝撃的な映像が含まれます)

13日夜に起きたパリ連続襲撃で、仏検察は14日、現時点で死者が129人、負傷者は350人に上っていることを明らかにした。検察はさらに、襲撃が3つの集団によって実行されたとの見方を示した。

パリ検察のフランソワ・モラン検事は記者団に対し、実行犯らが「どこから来ていたのか、資金源はどこかを突き止める必要がある」と述べた。

フランスのマニュエル・バルス首相は事件を受け、シリア空爆を継続するとし、襲撃の犯行声明を出している過激派組織「イスラム国」(IS)について、非常に組織化された敵、と語った。

一方、モラン検事は、死亡した襲撃犯の一人が29歳のフランス国籍のオマル・イシュマエル・モスタフェ容疑者であることも明らかにした。犯罪歴はあるものの、禁固刑を受けたことはないという。

AFP通信によると、一時人質が取られたパリ中心部のバタクラン・コンサート・ホールで見つかったモスタフェ容疑者の指が警察の指紋データと合致したことから身元が判明したという。

モスタフェ容疑者はパリから西25キロにあるクルクロンヌという町の出身で、過激思想の影響を受けていたが、対テロ捜査の対象になったことはないという。AFPによると、当局は同容疑者が2014年にシリアに渡航したかどうか調べている。

仏警察は、モスタフェ容疑者の父親と兄弟1人を拘束し、家宅捜索に入っている。同容疑者の兄は自ら警察に出頭した。この男性はAFPに対し、「どうかしている。昨日の夜は自分もパリにいて、どんなひどい状況だったかこの目で見ている」と語った。モスタフェ容疑者とはここ数年連絡を取り合っていないという。

お使いの端末ではメディアプレイバックはご利用になれません
People could be seen escaping from the Bataclan concert hall shortly after a series of explosions

<ビデオ>銃撃犯たちが人質をとって立てこもったバタクラン・コンサート・ホールに突入する警察

またモラン検事は、14日にベルギーで3人の男性が逮捕されたのも、襲撃に関連していると述べた。

ベルギーのシャルル・ミシェル首相は、捜査当局がブリュッセルの近くで逮捕された3人のうち一人が13日夜にパリにいたのか確認中だと語った。

モラン検事は記者団に対し、「捜査の現段階では、この野蛮な行為は3つの連携するテロリストグループが行ったと考えられる」と語った。死亡した襲撃犯7人全員がカラシニコフ自動小銃を使用し、爆発物が仕込まれたチョッキも同じ種類のものだったという。


お使いの端末ではメディアプレイバックはご利用になれません
Prosecutor Francois Molins: "We have to find out where they came from... and how they were financed"

<ビデオ>パリ検察のモラン検事の会見(仏語・英語字幕)

捜査

同検事は、捜査は初期段階にあるとしながらも、捜査状況の詳細を明らかにした。それによると、警察は2台の車両の行方を追っている。

1台は黒の「セアト」で2つの襲撃現場で使用されている。もう1台はフォルクスワーゲンの「ポロ」で、ベルギーのナンバープレートが、一時人質が取られたコンサートホールの周辺で見つかっている。この車はベルギー在住のフランス人が借りたレンタカーだという。

このフランス人は14日朝に別の車を運転しベルギー国境を越える際に、警察の検問で身元が判明した。この車には2人の同乗者がいた。

パリで取材するBBCのヒュー・スコフィールド記者によると、捜査担当者らはこの3人が襲撃現場から逃走したもう一つの集団との見方を強めている。

ギリシャ当局によると、仏警察はギリシャでシリア難民として登録した2人の人物を捜査している。爆発があったパリ近郊のスタジアム近くでは、死亡した襲撃犯の近くでシリアのパスポートが見つかっている。

現場で見つかったエジプトのパスポートも襲撃犯との関連が疑われている。


襲撃事件の経過

お使いの端末ではメディアプレイバックはご利用になれません
How the attacks in Paris unfolded on 13 November 2015

<ビデオ>事件の経過(英語字幕)

フランスのオランド大統領は、第2次世界大戦後で最悪となった襲撃事件を受け、非常事態を宣言している。欧州としても、2004年にマドリードで起きた列車爆破テロで約190人が死亡して以来の犠牲者数となっている。

連続襲撃は13日午後9時過ぎに始まった。

パリ10区レピュブリック広場近くの「ル・カリヨン」バーで銃撃犯が発砲を開始して始まった。銃撃犯は続いて通り向かいの「ル・プチ・カンボジ」で発砲し、合計15人を殺害。近くに住むピエール・モンフォールさんは「30秒にわたり銃声が続いた。花火かと思った」と話した。

そこから数ブロック離れたピザ店「ラ・カサ・ノストラ」の屋外席にいた客も発砲され、5人が死亡した。

モラン検事によると11区の「ラ・ベル・エキップ」バーでは19人が死亡し、一時人質が取られたバタクラン・コンサート・ホールでの犠牲者は89人に上っている。

ほぼ同時にパリ北郊の競技場スタッド・ド・フランスでサッカーの仏独親善試合を観戦していた約8万人は、キックオフから約30分後に競技場の外で3回の爆発を耳にした。その1人だったオランド大統領は最初に爆発音がなった時点で競技場から避難した。捜査当局は、競技場近くで自爆攻撃犯の死体を発見した。

Image copyright Reuters
Image caption ロンドンのタワーブリッジが仏国旗の3色でライトアップされた

襲撃があった場所

ラ・ベル・エキップ、11区シャロンヌ通り92番地―銃撃で19人が死亡

ル・カリヨンとル・プチ・カンボジ、10区アリベール通り―銃撃で15人が死亡

スタッド・ド・フランス、フランス北郊のサンドニ、自爆攻撃犯ら3人が死亡

バタクラン・コンサート・ホール、11区ボルテール通り50番地―一時人質が取られ89人が死亡


お使いの端末ではメディアプレイバックはご利用になれません
A witness to the explosions at the Stade de France says he was saved by his mobile phone

<ビデオ>爆発現場にした男性は携帯電話のおかげで命拾いしたと話す(仏語・英語字幕)

Image copyright EPA
Image caption パリ市内で(14日)
Image copyright AFP
Image caption フランス南西部で巡回する仏軍兵士ら(14日)

この話題についてさらに読む