オランド仏大統領、IS打倒の決意表明

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French President Francois Hollande described Friday's attacks in Paris as "an act of war"

<英語ビデオ>オランド仏大統領が上下両院議員らの前で演説

フランスのオランド大統領は16日、過激派組織「イスラム国」(IS)打倒の決意を表明した。また非常事態宣言の3カ月延長を提案する一方で、憲法の一部改正が必要との考えを示した。

13日のパリ連続襲撃事件を受け、上下両院議員の前で演説したオランド大統領は、「非常事態宣言に頼る必要がない、適切な手段が必要だ」と述べ、憲法を一部改めるべきと主張した。

さらに、シリアとイラクでの対IS攻撃を強化すると述べた。

オランド大統領はこのほか、以下の提案を行った。

  • 今後2年間で警官が配置される拠点を5000カ所新設。新たな国防予算の減額はしない。
  • 2重国籍を持つフランス人がテロに関与して有罪判決を受けた場合の国籍はく奪を容易にする。
  • 「国家の安全に深刻な脅威」とみなされた外国人の国外退去をより迅速に行う。
  • 武器密輸に対する罰則を強化し、欧州全体での対応強化を促す。
Image copyright AFP
Image caption 犠牲者を悼みフランス国旗の3色にライトアップされたパリのエッフェル塔(16日)
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Paris Attacks: Is France united?

<英語ビデオ>フランス全土が悲嘆にくれるなか、社会の分断への懸念が高まっている。BBCのマシュー・プライス記者がリポートする

オランド大統領はまた、オバマ米大統領、ロシアのプーチン大統領両氏と近く会談し、ISへの対抗策を協議する意向を示した。

一方、ケリー米国務長官は16日夕にパリに到着。米国の「一番古い友人」であるフランスへの連帯を表明した。

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US Secretary of State John Kerry: "Tonight we are all Parisians"

<英語ビデオ>パリに到着したケリー米国防長官「今夜、我々は皆パリ市民だ」

トルコで今週開催された主要20カ国・地域(G20)首脳会議では、オバマ大統領が、情報収集でフランスと新たに協力することで合意したと明らかにした。ただオバマ氏は、米国の軍事顧問はISとの戦闘に地上軍を派遣するのは間違いだと考えていると述べた。

オランド大統領は、シリアのアサド大統領が退陣すべきとの考えをあらためて述べた上で、「シリアで、我々の敵はダーイシュ(ISの別称)」だと述べた。また、対IS攻撃を強化するため、19日に原子力空母「シャルル・ド・ゴール」を派遣することを明らかにした。

<解説>BBCニュース、ヒュー・スコフィールド記者(パリ)

厳粛な演説だった。悲惨な状況にあるなかで大統領が真に国に献身しようとする姿勢が感じられた。

人々が反撃を求めていることを大統領は理解している。大統領は2つの側面でそれが実行されると述べた。軍事と司法だ。

シリアでは、米国、ロシアとの新たな協力で空爆が強化された。フランスでは、非常事態宣言が3カ月延長される。治安の強化や、2重国籍者のフランス国籍のはく奪を容易にする措置なども発表された。

さらに憲法の一部を改める提案もあった。全面戦争の一歩手前の新たな段階を設定し、警察に特別な権限を与える。

しかし、オランド大統領は、強い大統領を演じるよりも共感を得る方が得意だ。だれも異議を唱えているとは今はみられたくないので、批判は手控えられるだろう。

ただ、これらの措置で十分だろうか。人々が極限の恐怖状態にあるなかで、また行政的な小手先の対応ですませることにならないだろうか。

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Mariesha Payne was inside the Bataclan: "We ran to the back of the cellar and crammed ourselves in the smallest space"

<英語ビデオ>連続襲撃事件で最も多くの犠牲者を出したバタクラン・コンサート・ホールにいた目撃者の証言

Image copyright Getty Images
Image caption パリ各所では多数の警官が配置された
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A minute of silence has been observed to commemorate the victims of the attacks

<英語ビデオ>16日正午には犠牲者を追悼する黙とうがささげられた

襲撃があった場所

バタクラン・コンサート・ホール、11区ボルテール通り50番地―武装した攻撃犯に襲われ89人が死亡

ラ・ベル・エキップ、11区シャロンヌ通り92番地―銃撃で19人が死亡

ル・カリヨンとル・プチ・カンボジ、10区アリベール通り―銃撃で15人が死亡

ラ・カーサ・ノストラ、11区フォンテーヌ・オ・ロワ通り92番地、銃撃で5人死亡

スタッド・ド・フランス、フランス北郊のサンドニ、自爆攻撃犯ら3人が死亡


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