【パリ連続襲撃】ベルギーで16人拘束 アブデスラム容疑者含まれず

ブリュッセル近くのモレンビークで対テロ作戦に参加したベルギー警察の特殊部隊(22日) Image copyright Reuters
Image caption ブリュッセル近くのモレンビークで対テロ作戦に参加したベルギー警察の特殊部隊(22日)

ベルギー当局は22日、対テロ作戦を行い16人を拘束した。ただ、パリ連続襲撃事件の実行犯とみられるサラ・アブデスラム容疑者は依然として行方不明となっている。ベルギー検察が23日に明らかにした。

記者会見したベルギー検察のエリック・ファンデルシプト氏によると、作戦はブリュッセルとシャルルロワの22カ所で実施された。ブリュッセル郊外のモレンベックでは拘束された1人が警察の発砲で負傷した。

捜索では武器や爆発物は見つかっていない。

ベルギー政府は22日にパリ連続襲撃事件と同様の攻撃の「深刻かつ切迫した」危険があるとして、週明けも首都ブリュッセルでのテロ警戒態勢を最高の「レベル4」に維持すると発表した。大学などは休校し、地下鉄も運行を止める。ブリュッセルでは週末中も厳戒態勢がしかれていた。

記者会見したシャルル・ミシェル首相は、「複数の人物が複数の場所で同時に攻撃をするという、パリと同じようなことが起きる恐れがある」と述べた。

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Eric Van Der Sypt: "Salah Abdeslam is not among the people arrested"

<英語ビデオ>ベルギー検察の会見

一方、連続襲撃事件の際に「スタッド・ド・フランス」競技場の近くで自爆した容疑者の1人が「M・アルマハモド」という名前で、先月3日にギリシャのレロス島に到着していたことがBBCの取材で分かった。

BBCのエド・トーマス記者がフランス警察が公開した容疑者の写真と、ギリシャ到着時の登録記録を突き合わせ確認した。男は、「アハマド・アルモハメド」と名乗るもうひとりの容疑者と一緒にシリア難民の集団に紛れていた。

これに先立ち、ヤン・ヤンボン内相はアブデスラム容疑者のみがベルギーに対する脅威ではないと述べた。

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Image caption 警察は連続襲撃事件の容疑者としてこの男性の情報を求めている

同相は地元テレビに対し「脅威はひとりのテロ容疑者よりも広範囲だ」と述べた。ただ、パリ同時襲撃事件の容疑者らについて述べたものなのか、別のグループによる攻撃の危険があるのかについては明らかではない。

週末のブリュッセルでは、警察に加え軍の兵士らが警戒にあたった。通常は大勢の人であふれる多くの公共の場所にはひと気がなかった。当局は市民に対して人ごみを避けるよう求めている。

当局が行方を追うサラ・アブデスラム容疑者の兄モハメドさんは22日、ベルギーのテレビに出演し、同容疑者に出頭するよう促した。2人は連続襲撃事件で自爆したブラヒム・アブデスラム容疑者の兄弟。

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Mohammed Abdeslam, speaking to RTBF: "We want Salah to surrender"

<英語ビデオ>ベルギーのテレビに出演したアブデスラム容疑者の兄

ベルギー当局はこれまでにパリ連続襲撃事件の容疑者として3人を起訴している。事件では過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出している。フランスのメディアは実行犯が9人おり、うち7人が事件で死亡したと報じている。

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