アルゼンチン大統領選で保守派候補が勝利 政権交代へ

当選確実となり、家族と共に支持者にあいさつするマクリ氏(22日) Image copyright AFP
Image caption 当選確実となり、家族と共に支持者にあいさつするマクリ氏(22日)

アルゼンチンで22日、大統領選挙の決選投票が行われ、保守派の野党候補マウリシオ・マクリ氏の当選が確実となった。中道右派が政権を獲得するのは10年以上ぶり。

開票がほぼ終わった段階で、マクリ氏の得票率は52%、与党候補のダニエル・シオリ氏は48%だった。10月の初回投票では、マクリ氏の得票はシオリ氏を下回ったが、接戦となり、その後シオリ氏が失速していた。

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Image caption 敗北宣言するシオリ氏(22日)

決選投票前の世論調査ではマクリ氏が大きくリードしていた。マクリ氏は選挙運動中、アルゼンチンに新たな投資を呼び込み経済を立て直すと約束し、犯罪や汚職と戦うとしていた。

現在ブエノスアイレス市長のマクリ氏は、父がアルゼンチンでも有数の富豪で、実業界で長年キャリアを積んできた。ブエノスアイレス州知事のシオリ氏はフェルナンデス現大統領に近く、10月の初回投票では勝利したものの当初の予想よりもマクリ氏に差を付けられずにいた。


<解説>ダニエル・ギャラス BBC南米特派員(ビジネス)

1カ月前には、ダニエル・シオリ氏が勝利し、フェルナンデス大統領の与党が政権を維持するとみられた。しかし、アルゼンチン史上初となった決選投票では、有権者は大きな変化を望み、市場主義を掲げるマクリ氏を選んだ。

激しい非難合戦が展開されたが、結果が発表された今夜、マクリ、シオリ両氏は冷静で礼節ある演説を行った。建設的な対話が今後進むことを示唆しているのかもしれない。

これから、また12月10日の正式就任後にマクリ氏が取り組まなくてはならない課題は多い。

市場は、マクリ氏が同国の為替管理をどう終わらせるかに注目している。これはアルゼンチン経済の成長力回復に向けマクリ氏が掲げた選挙公約の柱のひとつだ。マクリ氏の党は議会で多数を占めておらず、連立を組む必要もある。


(英語記事 Conservative Mauricio Macri wins Argentina presidency