独の移民反対集会でベートーベンが流れ……しかし警察は

移民受け入れ反対の集会が開かれた独マインツでは、反対に反対の集会も開かれた(21日) Image copyright EPA
Image caption 移民受け入れ反対の集会が開かれた独マインツでは、反対に反対の集会も開かれた(21日)

独南西部マインツで21日、移民受け入れ反対の集会が開かれたところ、これに反対する地元の劇場関係者たちがベートーベンの「歓喜の歌」を歌い、「人はみな兄弟」などの歌詞で、移民に反対する演説をかき消した。警察当局はこれは集会の自由を妨害するものとして、劇場関係者たちを訴追する方針という。

独の右派政党「ドイツのための選択肢」は政府の移民受け入れ政策を「支離滅裂」と批判し、21日にマインツの劇場近くで抗議集会を開いたところ、約300人が集まった。

参加者が移民受け入れを批判する演説をしていたとろ、劇場関係者たちがベートーベンの交響曲第9番から「歓喜の歌」を歌い始めて演説を妨害した。

「歓喜の歌」には「すべての人はみな兄弟になる」という歌詞が含まれる。

これに対して警察当局は、集会の自由は憲法で保障されているため、集会の妨害行為は法律違反だとして、立件の方針だ。

移民受け入れ反対集会に反対する集会も、マインツで開かれた。

独メディア報道によると、今年ドイツに亡命を希望する人の数は150万人に上る可能性があるという。独政府はこの数字を確認していない。

ドイツを目指す人の多くはシリアやイラク、アフガニスタンの戦火を逃れてきた難民だが、ほかにもバルカン諸島やアジア、アフリカ各地からの経済移民も大勢いる。

用語について:BBCは「移民」という用語を、移動中ではあるが亡命の法的手続きを終えていない人すべてについて使っています。この中にはシリアなど戦乱状態の国を逃れて難民資格を認定される可能性が高い人のほか、より良い仕事や暮らしを求め各国政府には「経済移民」と分類される可能性の高い人たちも含まれます。

(英語記事 Beethoven disrupts anti-migrant rally in Germany

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