韓国と北朝鮮、関係改善に向け久々の実務協議

板門店の軍事境界線の隣に立つ北朝鮮兵士(2007年8月撮影) Image copyright AP
Image caption 板門店の軍事境界線の隣に立つ北朝鮮兵士(2007年8月撮影)

今年8月に互いに砲撃しあい「準戦時状態」となった韓国と北朝鮮が26日、関係改善に向けた実務協議を久々に開始した。南北の軍事境界線にある板門店で行われている。

BBCのソウル特派員、スティーブン・エバンス記者は、今回の実務協議で目覚ましい成果は特に期待されていないが、相互不信状態が絶えず続く両国が協議していること自体が重要だと指摘。重要な協議事項が具体的にあるというより、いかに会談を継続するかが焦点だという。

韓国の聯合ニュースは、今回の実務協議で高官級協議の時期や議題について詳細を詰めるものとみられると伝えている。

韓国側の交渉責任者、韓国統一省のキム・ギウン(金基雄)南北会談本部長は報道陣に対して協議開始前に、「8月の合意で始まった対話の勢いを継続するつもりだ」と述べていた。

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Image caption 板門店で韓国側を監視する北朝鮮兵士(2005年4月)

両国の関係は8月4日に非武装地帯(DMZ)の韓国側で地雷が爆発し、韓国兵2人が負傷したことを機に緊迫。北朝鮮は地雷設置を否定したが、韓国側が北朝鮮に向けて拡声器を使った政治宣伝放送を開始。激怒した北朝鮮は「準戦時状態」を宣言し、軍事境界線付近の軍備を増強。両国が砲撃しあうなど緊張関係が高まった。

しかし事態収拾のため板門店で同月22日に開かれた高官会談で軍事対立は回避され、韓国は宣伝放送を中止。北朝鮮は部隊を後退させた。さらに両国は関係改善のため当局者会談を開催することで合意した。合意内容には、朝鮮戦争などによる離散家族の再会事業も含まれ、これは10月に始まった。

南北朝鮮は2013年6月に、6年間で初の高官会談を開く予定だったが、前日になって北朝鮮が、韓国側の交渉担当者の地位が低すぎると抗議して開催を中止していた。

1950~53年の朝鮮戦争は平和条約ではなく休戦協定で終わっているため、両国は事実上の戦争状態にある。

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