NYでキリスト生誕の場面に生まれたばかりの赤ちゃん……母親判明

ニューヨーク市の教会で、キリスト生誕の場面を再現したディスプレイに生まれたばかりの赤ちゃんが置き去りに Image copyright Paul Cerni
Image caption ニューヨーク市の教会で、キリスト生誕の場面を再現したディスプレイに生まれたばかりの赤ちゃんが置き去りにされていた

米ニューヨークの教会内で、キリスト誕生場面のディスプレイに、生まれて間もない男の赤ちゃんが置き去りにされているのが発見された問題で、地区の司法当局は25日、母親が判明したと明らかにした。赤ちゃんは23日に発見され、大きな話題になっていた。

ニューヨーク市クイーンズ区のリチャード・ブラウン検事は、母親に事情聴取をしたと説明。氏名の公表は控えるという。

お使いの端末ではメディアプレイバックはご利用になれません
キリスト生誕の場面に生まれたばかりの赤ちゃん……母親判明

ニューヨークの条例は、保護者が匿名のまま新生児を教会に放置することを容認している。ただしただ放置するのではなく、誰かに託すか、当局に通報することが条件。教会のほか、病院や消防署などに、匿名で赤ちゃんを置いていくことも認められている。

ブラウン検事は声明で、「聖なる子供イエス教会内で23日、ゆりかごで新生児が見つかった事実関係や状況を詳しく点検し、母親を特定し事情聴取した結果、母親を訴追する必要はないと当検察事務所は判断した」と発表した。

検事はさらに「本件の母親は、教会でなら自分が産んだばかりの子供は安全に発見されるだろうと考え、教会内で最も暖かい場所ということで厩(うまや)を選んだようだ。加えて翌朝には、誰かが赤ちゃんを発見したことを確認するため、教会に戻っている」と説明した。

カトリック教会ブルックリン教区のオクタビオ・シスネロス司教は、赤ちゃんは「奇跡の子供だ」と話している。

「美しい話」

23日に赤ちゃんを発見したのは教会の用務員ホセ・モランさん。昼食後に誰もいないはずの教会に戻ると、赤ちゃんの泣き声を耳にした。

キリスト生誕の場面を再現した厩をのぞくと、タオルにくるまれた赤ちゃんが泣いていた。へその緒はまだ付いていたという。

救急チームがすぐに呼ばれ赤ちゃんを病院に運んだ。赤ちゃんは元気だという。

防犯カメラには、赤ちゃんを抱いて教会を訪れた後、手ぶらで帰る母親の姿が映っていた。

ほかにも、小売店の防犯カメラには、店内に入り新品のタオルを買って店を出る姿も映っていた。

クリストファー・ライアン・ヘニュー神父は、これは希望に満ちた出来事だと話す。米紙ニューヨーク・タイムズに対して神父は、「ネットであっという間にひろまったのは、これが美しい話だからです。人生の贈り物をありがたく思うきっかけになると良いと祈っています」と話した。

お使いの端末ではメディアプレイバックはご利用になれません
Lucy Burton reports: ''A modern day nativity story''

この話題についてさらに読む