トルコはロシア機と知っていたはず=プーチン露大統領

ロシアのプーチン大統領 Image copyright EPA
Image caption ロシアのプーチン大統領

トルコ戦闘機がロシア攻撃機をシリア・トルコ国境上空で撃墜した問題で、トルコのエルドアン大統領が事前にロシア機と認識していたら「違う形で警告したかもしれない」と述べたことについて、ロシアのプーチン大統領は、ロシア機と知らなかったなどありえないと反論した。

ロシア機撃墜についてトルコのエルドアン大統領はロシアの謝罪要求を拒否しているが、フランス24テレビでは「もしロシア機だと知っていれば、違う形で警告したかもしれない」と発言した。

訪仏中のプーチン大統領はこれを受けて26日、オランド仏大統領との共同記者会見の場で、機体をロシア機と識別するのは簡単なことだと反論。機体には「国籍マークがあり、はっきり見える」ため、ロシア機と知らずに撃墜したなど「不可能だ」と強調した。攻撃機の針路もトルコの同盟国・米国には伝えてあったと述べた。

プーチン氏はさらに、「米国との合意にもとづき事前に、自国軍機がどの高度で、どの地域を飛行するか、情報を通知してあった。トルコは(米国主導の)有志国連合に参加しているのだから、あの地域で活動しているのはロシア空軍だと知らなかったはずはない。もし米軍機だったら撃墜したのだろうか」と述べた。

プーチン氏は、米軍主導の有志国連合と今後さらに協力していく用意はあるが、「もちろん我々の飛行機や兵士の死亡といった事態は(略)まったく受け入れられない」と強調した。

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President Vladimir Putin said it was ''not possible'' the downed plane could not have been identified as a Russian jet

<英語ビデオ> トルコはロシア機と知って撃墜したはずとプーチン大統領

Image caption ロシアSu-24攻撃機の経路概略

トルコ戦闘機が24日にシリア・トルコ国境上空でロシアのSu-24攻撃機を撃墜したことで、ロシアの操縦士1人と捜索任務の海兵隊員1人が死亡している。トルコ軍は、ロシア機がトルコ領空に侵入してから17秒後に数回、領空侵犯を警告したと主張しているが、無事脱出した副操縦士は警告はなかったしシリア領空を出ていないと力説している。

訪仏中のプーチン大統領はオランド仏大統領と会談し、過激派勢力「イスラム国」(IS)と戦うための協力強化を約束した。

プーチン氏はトルコに対して数日の内に、多岐にわたる経済制裁を検討していると明らかにした。食料品やロシアにおけるトルコ資産、複数の共同投資プロジェクトなどが影響を受けるかもしれないと警告した。

ロシアはすでにロシア国民に対してトルコ渡航自粛を勧告し、トルコにいるロシア人に対しては「トルコ領土に残るテロの脅威のため」帰国を促している。

またロシア軍はこれに先立ち26日、トルコ軍との対話を中止。航空機事故を防ぐための「ホットライン」も閉鎖した。

トルコとロシア双方にとって両国の経済関係は重要で、トルコにとってロシアは2番目の貿易国。またトルコはロシア人観光客にとって最大の旅行先だ。

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