ブリュッセルのテロ警戒レベル、「3」に引き下げ

最高レベルのテロ警戒態勢が敷かれたブリュッセル中心部を警備する兵士 Image copyright AP
Image caption 最高レベルのテロ警戒態勢が敷かれたブリュッセル中心部を警備する兵士

パリ連続襲撃のような攻撃の脅威が迫っているとして首都ブリュッセルに最高レベルのテロ警戒態勢を敷いていたベルギー当局は26日、警戒レベルを最高「4」に次ぐ「3」に引き下げた。

ベルギーの危機対応報道官は「危機分析調整庁が、警戒水準を4から3に見直したと確認できる」と述べた。警戒レベル「4」は「深刻で切迫した」脅威を指し、「3」は「可能であり得る」脅威を意味する。ブリュッセル以外のベルギー国内ではこれまで「3」の態勢が敷かれていた。

ベルギー政府は30日まで「4」を維持すると発表していただけに、この時点での引き下げは予想外の展開と受け止められている。

ミシェル首相は、ブリュッセルが攻撃される恐れは依然として「本物」で「深刻」だと強調した上で、もはや「切迫」したものではないと説明した。

ブリュッセルは21日から厳戒態勢に入り、学校は休校になり、地下鉄は運行休止、市内に兵士が配備された。

パリ連続襲撃の容疑者数人がブリュッセル在住で、少なくとも1人はまだ逃亡中だ。

ベルギー警察は過去2週間の間に大がかりな摘発や捜索を実施し、5人をテロ関連の罪で起訴している。

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Image caption ブリュッセル中心部のヌーブ通り

ブリュッセルより―BBC欧州特派員クリス・モリス

学校の校門の前で武装警官が警備し、戦闘姿の兵士たちがショッピングセンターや鉄道の駅を巡回する――。今のこの状態が新しい「普通」にならないよう、誰もが願っている。

脅威は続いている、真剣に受け止めなくてはならないと政府は言う。しかし政府の対応への不満は募っている。

まだ不安な思いを抱えている人は大勢いる。ここブリュッセルといえば、テロの脅威よりも官僚的不手際がおなじみの町だ。

ベルギー警察は22日夜に複数カ所を捜索したが、銃器や爆発物は発見されず、拘束した16人のうち15人は翌日に釈放された。

26日にはブリュッセル市内の大きなモスク(イスラム教寺院)で不審な粉末が見つかり、消防隊などが現場に急行したが、粉末は小麦粉だと判明した。

Image caption パリ連続襲撃の容疑者たち。WANTEDの2人が指名手配中。

ベルリンでは26日、警察がシャルロッテンブルク地区のモスクを捜索し、イスラム過激主義の疑いで2人を逮捕した。「具体的な脅威」にもとづく捜索だったと警察は説明している。

独紙ビルトによると、このモスクで攻撃計画が練られていたという情報があった。

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