【米大統領選2016】トランプ氏、障害者を真似てからかったとの非難に反論

障害のある記者を真似てからかったと非難されているトランプ氏 Image copyright APTN
Image caption 障害のある記者を真似てからかったと非難されているトランプ氏

2016年米大統領選に共和党から出馬している実業家ドナルド・トランプ氏は、支援者集会で腕に障害のある記者を真似てからかったという非難に対し、からかったわけではないと反論した。

トランプ氏は24日にサウスカロライナ州での支援者集会で、2001年同時多発テロについて書いたセルジュ・コバレスキ記者の記事をとりあげ、腕をぎこちなく振り回した。同記者は先天性の関節拘縮症のため、腕の動きが不自由。このためトランプ氏に非難が集中した。

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Donald Trump mimicked the disabled reporter at the rally in South Carolina

<英語ビデオ> トランプ氏が支援者集会で、腕に障害のある記者を真似てからかった(00:27から)

しかしトランプ氏は、自分はコバレスキ記者の見た目を知らず、単に「大昔の発言を撤回しようと必死に頭を下げている人」の様子を表現しただけだとツイートした。

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Image caption 「ニューヨークタイムズの記者を知らないし、その外見も知らない。ただ単に、大昔の発言を撤回しようと必死に頭を下げている人の姿を表現しただけだ」とトランプ氏はツイートした

ニュージャージー州に住む「何千人」ものイスラム教徒が2001年9月11日の同時多発テロを大歓迎したと主張して広く批判されているトランプ氏は、24日の集会で自分の主張の裏付けとして、当時ワシントン・ポスト紙の記者だったコバレスキ氏の記事を取り上げた。

記事でコバレスキ氏は、ニュージャージー州ジャージー・シティ―からハドソン川を挟んでニューヨーク市がテロ被害に遭う様子を「屋根の上から眺めながら喜んだり、屋上でパーティーを開いたりしていたとされる数人を、司法当局が拘束して事情聴取した」と書いた。

しかしコバレスキ氏は最近CNNに出演し、「祝う人が数千人いたなどと書いていない。数百人いたとさえ書いてない」と述べている。

トランプ氏は自らの支援者集会で、コバレスキ氏が前言を撤回したと批判。「気の毒に、こいつが、見ものなんだけど」とトランプ氏は述べてから、コバレスキ氏の物まねのようにぎこちない角度で手首をまげて腕を振り回した。

「『えーと、なんて言ったっけ。えーと、覚えてないよ。覚えてないよ、そんなこと言ったかも』とか言ってるんだ」とトランプ氏は記者をからかっている。

コバレスキ氏は先天性の関節拘縮症のため関節の動きが不自由で、特に右腕と右手に症状が強く出ている。

コバレスキ氏は1987年~1993年にかけてニューヨーク・デイリー・ニュース紙の記者として、トランプ氏をたびたび取材していた。このため自分や自分の体の状態についてトランプ氏は覚えているはずだと、記者はワシントン・ポスト紙の取材に答えている。

ニューヨーク・タイムズはトランプ氏の言動を「言語道断」と強く非難している。

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