トルコ、ロシア機撃墜の事態沈静化に努力すると

トルコ戦闘機に撃墜され墜落するロシア攻撃機 Image copyright EPA
Image caption トルコ戦闘機に撃墜され墜落するロシア攻撃機

トルコ戦闘機によるロシア攻撃機撃墜を受けて、トルコのダウトオール首相は政府として「緊張関係を静めるため、ロシアや同盟諸国と協力していく」と英タイムズ紙への寄稿で表明した。

ダウトオール首相は、過激派勢力「イスラム国」(IS)との戦いが最優先事項だと強調した上で、トルコは領土を守る必要があるとも書いている。

「トルコ領空で正体不明の航空機を撃墜したのは、特定の国に対する行為ではなかったし、今後もそれは同じだ」とダウトオール首相は書き、「トルコは既存の交戦規定にもとづき行動した」と指摘。さらに「自国領土を守るための手順は変わらない」と付け加えた。

その一方で「必要な協議が行われている」とも強調した上で、首相は国際社会はIS掃討のために団結する必要があると呼びかけ、ISとの戦いを前に国際社会が「内輪で対立」してはだめだと指摘した。

トルコ戦闘機が24日にシリア・トルコ国境上空でロシアのSu-24攻撃機を撃墜したことで、ロシアの操縦士1人と捜索任務の海兵隊員1人が死亡している。トルコ軍は、ロシア機がトルコ領空に侵入してから17秒後に数回、領空侵犯を警告したと主張しているが、無事脱出した副操縦士は警告はなかったしシリア領空を出ていないと力説している。

プーチン大統領は「深刻な影響が出る」と警告し、制裁措置の実施を予告。トルコのエルドアン大統領が「もしロシア機だと知っていれば、違う形で警告したかもしれない」と発言したことに対して、ロシア機と知らずに撃墜したなどあり得ないと反論している。

一方で訪仏中のプーチン大統領はオランド仏大統領と会談し、過激派勢力「イスラム国」(IS)と戦うための協力強化を約束した。

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ロシアの食品外交

ロシアはトルコからの食料品輸入に対する規制を強めている。製品の15%が安全基準を満たしていないというのが理由だが、外国への不快感を表明する手段としてロシアが食料品の安全性を使うのは初めてではない。これまでにロシアが輸入を制限した外国の食料品の例は次の通り――。

  • ジョージア(グルジア)製ワイン - ジョージアが北大西洋条約機構(NATO)加盟のために親欧姿勢を強めていた2006年、健康への悪影響リスクを理由に輸入を禁止
  • ウクライナ製品チョコレート - ウクライナが親欧路線を強めた2013年に、やはり健康への悪影響リスクを理由に輸入を禁止
  • 欧米製品 - 2014年のウクライナ危機をめぐる欧州連合(EU)と米国の制裁に反発し、西側諸国から輸入した大量のチーズ、ベーコン、果物など食料品を破棄

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