ミャンマー政権交代 スー・チー氏ら協議開始

スー・チー氏とNLD議員(1日) Image copyright EPA
Image caption スー・チー氏とNLD議員(1日)

ミャンマーで先月行われた総選挙でアウン・サン・スー・チー氏率いる野党・国民民主同盟(NLD)が大勝したことを受け、政権交代に向けた協議が本格化している。

スー・チー氏は2日にテイン・セイン大統領と会見。同日中に軍トップのミン・アウン・フライン総司令官とも会う予定。

大統領と総司令官の2人とも、数十年にわたる軍を後ろ盾にした支配に終止符を打ち、滞りなく政権を移行させることを約束している。

ただし現憲法下では、外国籍の家族がいるスー・チー氏は大統領になることができない。また、国会上下院の議席4分の1を軍が依然として占めている。

スー・チー氏には英国籍の息子たちがおり、大統領になることができないが、自分が指名する大統領候補に指示する立場になると何度も述べている。

お使いの端末ではメディアプレイバックはご利用になれません
Who will be Myanmar's new president?

<英語ビデオ>次のミャンマー大統領は?

テイン・セイン大統領の報道官によると、スー・チー氏と大統領の会見は45分にわたり、平和的な政権移譲に向けた協議に大方の時間が割かれたという。

同報道官がBBCのジョナ・フィッシャー記者に語ったところによると、スー・チー氏は自身が大統領に就任できるようにする憲法改正に言及しなかったという。また、次の大統領についても話は出なかった。

先月8日の総選挙では、スー・チー氏率いる野党NLDが大勝した。少数派のイスラム教徒「ロヒンギャ」に属する数十万人が投票できなかったものの、ミャンマーでは過去四半世紀で最も民主的な選挙だった。

ミャンマーで初めての小選挙区制による選挙で、NLDは改選議席の8割を獲得している。

Image copyright EPA
Image caption 議員たちとスー・チー氏(写真中央)。国会の会期は来年1月まで

大統領や軍のトップなどとの会談は総選挙後にスー・チー氏が提案したが、会談の詳しい内容が公表されるのには時間がかかる見通し。

現在の国会会期は来年1月まで。その後、11月の総選挙を受けた新たな国会がスタートし、議長を選んだ後、2人の副大統領と大統領を選出する。

上下院の議席の4分の1が軍で占められていることで、NLDのように軍の後ろ盾がない政党は、国会の3分2以上を獲得しないと上下院の多数派を形成して大統領を指名できない。

ビルマとも呼ばれるミャンマーでは、1962年から2011年まで軍政が敷かれていた。2011年の民政移管後も、軍の後ろ盾を持つテイン・セイン大統領らが政権を担っている。

(英語記事 Aung San Suu Kyi meets president and army chief in transition talks

この話題についてさらに読む