イランが過去に限定的な核兵器開発=IAEA

イランのブーシェフル原子力発電所 Image copyright AFP
Image caption イランのブーシェフル原子力発電所

国際原子力機関(IAEA)は2日、イランの核開発疑惑に関する最終報告書をまとめ、イランが過去に限定的ながらも核爆弾の開発をしていたと指摘した。ただし、取り組みは基礎的な部品の設計や試験に留まっていたという。

イランのアッバス・アラグチ外務次官は、報告書によってイランの核開発計画が平和的だと確認されたとコメントした。

報告書は今年7月にイランと国連常任理事国など6カ国が結んだ核合意を履行するための条件となっていた。7月の合意では、イランがウラン濃縮の遠心分離器撤去などを実施するかわりに、各国がイランへの制裁を解くことになっている。

IAEAの報告書は、イランが核兵器開発の「調整」をしたのは主に2003年以前で、一部は2009年まで続いたとしている。

さらに、「これらの取り組みは、実現可能性の検討や科学的な研究、また一部の関連した技術や能力を得る以上のものではなかった」と報告書は付け加えた。

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Image caption イランと6カ国の核協議は今年7月に合意に達した

報告書は今月中にIAEAの理事会にかけられる予定。

イランは核開発計画が平和利用のためだと長年主張しており、IAEAがイランの核兵器開発疑惑に関する調査をやめない限り、7月の合意内容を履行しないとしてきた。

米国務省は、報告書が「イランの核開発をめぐり、過去の軍事的な側面について残っていた疑問に十分に答えた」と評価した。

国務省のマーク・トナー副報道官は、7月の合意によって十分な透明性と核施設のアクセスが確保されため、イランによる核兵器開発は繰り返されないだろうと語った。

(英語記事 UN: Iran worked on developing nuclear weapons