英空軍 シリア空爆を開始

アクロティリ英空軍基地のトーネード戦闘爆撃機 Image copyright Getty Images
Image caption アクロティリ英空軍基地のトーネード戦闘爆撃機

英下院が2日に過激派組織「イスラム国」(IS)への空爆をシリア領内に拡大するのを承認したことを受け、同国空軍がシリアで初めて空爆を行った。英国防省が明らかにした。

BBCの取材で、キプロスのアクロティリ英空軍基地からトルネード戦闘機4機が飛び立ち、シリア東部でISが支配する油田で6つの標的を攻撃したと分かった。

これに先立ち英下院では、10時間に及ぶ審議の後、シリア空爆を賛成397、反対223で可決している

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英下院がシリアのIS空爆を可決した瞬間

空爆を行った4機のうち2機はすでに基地に帰還。BBCのジョナサン・ビール防衛担当編集委員によると、最初の2機はアクロティリ基地から飛び立つ際にそれぞれ500ポンド(約225キログラム)のペイブウェイ誘導爆弾3発を搭載していたが、グリニッジ標準時(GMT)3日午前3時(日本時間同日正午)前に戻った2機は爆弾を搭載していなかった。

ビール編集委員によると、戦闘機は爆弾を投下する前に、「ラプター」と呼ばれる特殊な遠距離撮影装置を使って地上を偵察した。英空軍の無人飛行機「リーパー」も偵察を行ったという。

Image caption 英軍が最初に空爆したシリア東部の油田とキプロスの英空軍基地の位置関係

<解説>ジョナサン・ビール、BBC防衛担当編集員(キプロス)

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Image caption アクロティリ英空軍基地のトーネード戦闘爆撃機(3日)

空爆を行った最初の2機は下院が空爆を可決した約1時間後にアクロティリ空軍基地を飛び立った。

爆撃機がエンジンからオレンジと青の炎を出しつつ夜空に消えるのを見た。2機のそれぞれが500ポンドのペイブウェイ爆弾を搭載していた。

1時間もしないうちに、爆弾を同じように装備した2機が飛び立った。

国防省は詳細を明らかにしなかったが、飛び立ったのがシリアで初めて空爆を行う英軍機だということは認めた。

空対地ミサイル「ブリムストーン」を使わずに爆弾を使ったことから、標的は動くものでないと分かる。狙ったのは例えばインフラ設備だ。

最初の2機が戻るのを待った。2機が戻ったのは約3時間後だ。滑走路で止まったところを見ると、明らかに爆弾がなくなっていた。時間があまりかからなかったので、飛び立つ前に標的がすでに決められていたと分かる。


英国防省は3日中に空爆の標的について詳しい説明を行う予定。石油インフラ設備を攻撃するのは、ISの資金源を断つためだ。

英空軍はすでにイラクでIS標的を空爆してきた。

Image caption シリアとキプロスの位置関係
Image caption シリア空爆を問う採決での各党の投票数(青が与党・保守党、赤が野党・労働党)

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