米福祉施設乱射 死亡した容疑者男女の身元判明

容疑者2人が乗っていたSUV(2日) Image copyright Reuters
Image caption 容疑者2人が乗っていたSUV(2日)

米カリフォルニア州サンバーナディーノの福祉施設が2日、武装したグループに襲撃され少なくとも14人が死亡した事件で、逃走後に死亡した容疑者男女の身元が判明した。同州警察が明らかにした。

男性の名前はサイード・リズワン・ファルック(28)、女性はタシュフィーン・マリク(27)で、警察と銃撃戦となった際に死亡している。

サンバーナディーノ警察のジャロッド・バーガン署長によると、ファルック容疑者はサンバーナディーノ郡の職員を5年務めていた。

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米福祉施設で乱射 容疑者射殺までの流れを

襲撃は2日に施設が開いた会合の最中に起きた。犠牲者の身元は明らかになっていない。

米国での銃乱射事件としては、2012年にコネチカット州ニュートンで学校が襲撃され、生徒ら26人が殺害されて以来、最悪の犠牲者数となった。

バーガン署長によると、死亡者に加えて17人が負傷している。また、襲撃犯は2人だけだったと「かなり確信できる」と述べた。

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San Bernardino Police Chief Jarrod Burguan gives details of the suspects

<英語ビデオ>サンバーナディーノ警察バーガン署長の会見

バーガン署長によると、死亡した2人は交際していたとみられる。ライフル銃や半自動式拳銃を所持しており、戦闘服を着ていたという。襲撃現場の「インランド地域センター」では爆発物の可能性がある3の装置が見つかっている。

同署長は、目撃者の証言として、ファルック容疑者が「腹を立てた様子」でセンターの会合を退出し、その後マリク容疑者と共に再び現れたと説明した。

米連邦捜査局(FBI)は先に、テロの可能性を否定しないとしつつも、捜査は続いていると説明した。

サンバーナディーノはカリフォルニア州南部ロサンゼルスの東約100キロにある市で、人口は約20万人。


現場から――ジェイムス・クック、BBCロサンゼルス特派員

日が暮れ、サンバーナディーノはカリフォルニア州の街というより、前線のような雰囲気に包まれている。1日の大方、サイレンが鳴り響き、ヘリコプターが空を旋回し、時には銃声も聞こえた。

福祉施設の前には負傷者が手当てを受けており、さながら野戦病院のようだった。

突然、武装した警察官や爆発物処理班、救急車が騒がしく現場から立ち去った。容疑者たちと銃撃戦となっている場所に向かったためだ。

同市にとって、パニックと混乱の一日だった。人々はここ3年で最悪の銃乱射事件に動揺した。ただ、ある統計によると米国では今年に入って銃乱射が平均で1日1回以上起きている。

そういう意味では、アメリカ合衆国でまた平凡な一日が終わった。


現地時間の午前11時(日本時間3日午前4時)頃、銃乱射が始まった。警察が複合施設から住居エリアまで捜査するなか、数百人が避難した。

ドアの鍵を閉めて警察が到着するのを待つ人もいた。

福祉センターで働く娘が建物内に隠れているというテリー・ペティットさんは報道陣に、「何人か撃たれた。オフィスでおまわりさんを待ってる。祈って。オフィスにたてこもってる」と娘がメールしてきたと話した。

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Image caption 銃撃が起きた「インランド地域センター」は障害のある成人を支援している
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Image caption 襲撃当時、現場にいた夫妻(2日)

「襲撃を準備していた」

インランド地域センターのメイべス・フィールド施設長によると、サンバーナディーノ郡公衆衛生局が会合を開いている最中に銃撃が始まったという。

バーガン署長は襲撃について、「彼ら(襲撃犯たち)は当初から何をする決めていて、それを実行した。使命を果たすかのように」と語った。

警察は容疑者が黒のSUVに乗って逃走しているとして追跡を始めた。容疑者は3人いる可能性があるとしていた。数時間後、警察は近くの町レッドランズにある集合住宅を急襲。SUVは逃亡し、カーチェイスになった。

施設からほんの2マイル(約3.2キロ)の地点で警察の銃弾を浴びたSUVが停止。容疑者たちも車の中で死亡した。警察側も1人が負傷した。

銃撃戦となった場所の近くでもう1人が拘束されているが、事件との関連は不明。

Image caption 事件現場周辺の地図

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