銃撃犯宅に大量の武器や爆発物 米カリフォルニア乱射

サイード・リズワン・ファルーク容疑者 Image copyright AP
Image caption サイード・リズワン・ファルーク容疑者。カリフォルニア州運輸局の登録写真。

米カリフォルニア州サンバーナディーノ郡の福祉施設を銃撃し14人を殺害、21人を負傷させた疑いで射殺された容疑者2人について、同郡警察は3日、2人が夫妻で、自宅に大量の武器を保管していたことが分かったと明らかにした。

警察によると、2日の事件後にサイード・リズワン・ファルーク容疑者(28)とタシュフィーン・マリク容疑者(27)の自宅を家宅捜索したところ、爆発物や武器、銃弾数千発を発見した。2人の動機はまだ不明だが、「ある程度の計画性」がうかがわれるという。

地元警察のバーガン署長は、両容疑者がほかにも攻撃を準備していたようだと明らかにした。

米連邦捜査局(FBI)ロサンゼルス事務所のデイビッド・ボウデッチ副所長は、両容疑者が「明らかに目的を遂行しようとしていた」と話す。「それが何かはわからないし、なぜかもわからない。銃撃したのが狙った通りの標的だったのか、実行のきっかけとなった何かがあったのかもわからない」。

ファルーク容疑者は米国生まれで、捜査当局の「レーダー下」にはいなかったとバーガン署長は説明した。

ファルーク容疑者は5年前から、サンバーナディーノ郡保健局で飲食店の検査官として働いていた。米紙ロサンゼルス・タイムズには、同容疑者は敬虔なイスラム教徒だが信仰について口にすることはほとんどなかったと同僚たちの話を伝えている。

ファルーク容疑者とマリク容疑者は最近結婚したばかり。生後6カ月の赤ちゃんを祖母宅に預けてから、襲撃に向かったという。

ファルーク容疑者は2日、事件現場となったインランド地域センターでパーティーに出席していた。同じテーブルにいたという同僚のパトリック・バッカリさんによると、容疑者はコートを置いたままいきなり退室し、間もなく戦闘服のような服装に着替え、自動小銃などを手にしてマリク容疑者と一緒に戻り、発砲しはじめたという。

福祉施設銃撃後に黒いSUV(スポーツ用多目的車)で逃走するところを発見された両容疑者は、警察に76回発砲。警察は380発、撃ち返したという。追跡中に警官2人が負傷した。

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サンバーナディーノ郡の検死官事務所は、被害者の氏名を公表。最年長は60歳、最も若い被害者は26歳だった。

同郡のジョン・マクマホン保安官は「この銃撃によって被害者の家族、友人、同僚、救急担当者たち全員が、とてつもない悲劇に苦しむことになった。私たちは心を強くして、この無意味な攻撃に打撃を受けたすべての人を支えていかなくてはならない」と述べた。

テロの可能性は

オバマ米大統領は、捜査の中心はFBIに移ったと説明し、「テロ関連の可能性もあるが分からない。職場関係のことかもしれない」と述べた。

FBIは捜査には時間がかかるため、性急な判断を避けるよう呼びかけているが、共和党関係者の多くは「テロ」という言葉を使っている。

大統領選に出馬しているニュージャージー州のクリス・クリスティー知事は、テロだと確信していると発言。国土安全保障省のトム・リッジ元長官はBBCに、すでに公表された情報はテロを示していると話した。

「私ならテロ攻撃と呼ぶ。職場の問題が原因の攻撃はもっと衝動的なものだ。事前に計画して準備したりしない。職場が問題の場合、攻撃対象は通常1人で、パイプ爆弾は登場しない」とリッジ氏は話した。

捜査当局は、さらに共犯者がいた可能性も調べており、容疑者たちの親類に接触しているという。

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Image caption 窓が撃ち抜かれた黒いSUVを警察が取り囲み、銃撃戦となった(2日)

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