【米大統領選2016】トランプ氏、イスラエル訪問延期 「大統領になってから」

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Image caption ドナルド・トランプ氏

2016年米大統領選に共和党から出馬している有力候補の実業家ドナルド・トランプ氏は10日、予定していたイスラエル訪問を延期すると明らかにした。「合衆国大統領になってから」あらためて訪問するとツイートした。イスラム教徒の入国禁止を呼びかけたトランプ氏の発言については、イスラエルのネタニヤフ首相も批判している。

トランプ氏は「イスラエル訪問を延期し、合衆国大統領になってから、ネタニヤフ氏との会談日程をあらためて調整することにした」とツイートした。

「(ネタニヤフ氏は)会談すると言って、楽しみにしているとか色々言っていたが、余計なプレッシャーをかけたくなかった」とトランプ氏は同日、米フォックスニュースに説明した。

カリフォルニア州サンバーナディーノ郡での銃撃事件を受けて、すべてのムスリム(イスラム教徒)の米国入国禁止を呼びかけたトランプ氏はその後、今月中にイスラエルを訪問すると表明。その数時間後にネタニヤフ首相は、イスラエルは「あらゆる宗教を尊重する」と表明していた。

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Image caption イスラエルのネタニヤフ首相と米共和党の結びつきは揺るぎないものとされてきた

トランプ氏の発言に対しては米国内外から幅広い非難の声が上がり、ホワイトハウス報道官は大統領候補として失格だと批判。英国入国禁止を求める英議会への請願は11日朝現在、開始3日間で50万人弱の賛同を集めている。既定の10万人を超えたため、英議会は審議するかどうかを検討する。

イスラエルのルーベン・リブリン大統領もただちに「我々はイスラムと戦争していない」と批判。「我々が戦っている相手は、思想を利用して過激主義を作り出し、世界の罪のない人たちを脅かす連中だ」と、イスラム教そのものと過激思想との区別を強調した。

ボクシング界の伝説的チャンピオンでイスラム教徒のモハメド・アリ氏は、政治指導者は「その立場を利用してイスラム教に対する人々の理解を深めるよう」努力してほしいと声明を発表。さらにムスリムは「自分の個人的な目的のためにイスラムを利用する者に立ち向かう」よう呼びかけた。ただしアリ氏は、トランプ氏を名指しはしていない。

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Image caption モハメド・アリ氏

トランプ氏は10日朝、「英国の人たちは自分たちの巨大なムスリム問題を一生懸命ごまかそうとしている」、「イギリスでも大勢が自分に賛成している」とツイート。英議会への請願への反応とみられている。

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