カナダ首相、シリア難民を自ら歓迎

トロント・ピアソン空港でシリア難民たちを歓迎するトルドー首相(左) Image copyright Reuters
Image caption カナダのトロント・ピアソン空港でシリア難民たちを歓迎するトルドー首相(左)

カナダのジャスティン・トルドー新首相は10日、カナダに定住する予定のシリア難民163人を自ら出迎えた。トルドー首相率いる自由党政府は来年2月末までに2万5000人の難民受け入れを表明している。

ベイルートからカナダ軍機でトロント・ピアソン国際空港に到着したシリア難民を出迎えたトルドー首相は、「心の開き方を世界に示している」のだと述べた。

シリア難民を乗せた次のカナダ軍機は12日にモントリオールに到着する予定。

カナダ政府の姿勢は、難民や移民の受け入れに消極的な米国政府などの態度と対照的だ。

ジョン・マカラム移民担当相は、カナダの10州いずれも難民受け入れに賛成していると説明。「カナダにとって素晴らしい瞬間だ。この国の本当の姿を見てもらえる。本当に超党派の、国を挙げてのプロジェクトだ」。

11月初めから数百人のシリア人がすでに民間機でカナダを訪れており、今週だけで300人が到着する予定。

国内で最大部数の新聞トロント・スターは10日、難民を歓迎する特集記事を一面に掲載した。

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米政府は来年にかけて1万人以上の難民を受け入れると表明している。共和党所属の一部の州知事はフランスやカリフォルニア州でのテロ攻撃を受けて、難民受け入れを拒否しようとして失敗している。

共和党から来年の米大統領選に出馬し有力候補となっている実業家ドナルド・トランプ氏は、カリフォルニアでの事件を受けてすべてのムスリム(イスラム教徒)の米国入国を禁止すべきと主張して世界各地で非難されている。

カナダのテレビ局グローバルニュースのマイク・アームストロング記者は、ヨルダン・アンマンに設置されたカナダの難民登録受付所で撮影を続けており、数週間後の移住になるかもしれないと言われた家族もいるとツイートした。

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Image caption グローバルニュースのアームストロング記者は「このシリア難民の家族とどうしても写真を撮りたかった。いい人たちでワクワクしている。ダラアの地元は『全壊』したそうだ」とツイートした

マカラム移民担当相によると、レバノンやヨルダンでは連日約800人の難民が審査を受けている。

10月19日のカナダ総選挙で圧勝したトルドー氏は、難民引き受けに消極的だった前任者のハーパー前首相と異なり、積極的な受け入れを表明している。

家族のいない男性は再定住プログラムから除外されるが、カナダ政府によるとこれは安全保障上の懸念とは無関係だという。

「住む場所を確保し、適切な支援を受けられるようにしたい。それをすべて整えるには少々時間がかかる。新しい友人たちをこの国に迎え入れるまで、当初の予定より少し時間をかけたいと思っている」とマカラム氏は話している。

難民として認定される人は家族、危険にさらされている女性、同性愛の男女など。

(英語記事 Canada prime minister welcomes wave of Syrian refugees

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