行方不明だった中国著名投資家 再び姿現す

郭広昌会長 Image copyright Getty Images
Image caption 郭広昌会長

中国の大手投資会社「復星集団」の郭広昌会長(48)が14日、上海で開かれた同社の年次総会に出席した。同氏は先週、警察によって拘束されていた。

郭氏は先週、関係者が連絡をとれなくなったと報じられたが、その後、復星集団は同氏が当局の捜査に協力していると説明していた。

上海のホテルで開かれていた年次総会に出席した1人がロイター通信に語ったところによると、郭会長が姿を現すと、参加者たちは立ち上がって拍手を送った。

復星集団の汪群斌社長は、当局による捜査はもっぱら、会社関連というより郭会長の個人的な事情に関する内容だと述べた。汪氏は、捜査は「慎重を要する」もので、詳細は明らかにできないと語った。

郭氏は、米国のカリスマ投資家ウォーレン・バフェット氏にたとえられ、「中国のバフェット」とも呼ばれる。復星集団はメディア、保険、不動産、小売り業などに幅広く投資している。

日本でも先月、子会社を通じて北海道のスキーリゾート「星野リゾートトマム」を買収すると発表し、話題となった。仏リゾート施設運営会社クラブメッドには10億ドル程度を投資している。

株価下落

復星集団の上場部門、復星国際は2007年に香港株式市場に上場している。同社株は11日に売買停止となり、取引を再開した14日には株価は10%以上下落した。医薬関連のグループ企業の株価も同様に下落した。

アナリストは、郭氏が突然消息を絶ち、会社からも詳しい情報が提供されなかったことについて、中国の司法制度の不透明性を浮き彫りにしたと指摘している。

中国政府が金融業界に対する取り締まりを強化するなか、複数の企業幹部が相次いで一時的に消息を絶っていた。

同国最大手の中信証券は今月、同社幹部2人と連絡が取れなくなっていると明らかにしている。これに先立って、2人が当局の捜査に協力するよう求められたと報じられていた。

Image copyright Getty Images
Image caption 復星集団の社屋