シリア政府軍 首都近郊の空軍基地を奪回

シリアのハマで交戦するシリア政府軍兵士(今年10月) Image copyright AP
Image caption シリアのハマで交戦するシリア政府軍兵士(今年10月)

シリア政府軍は14日、首都ダマスカス東郊の空軍基地を奪回した。活動家組織と軍事筋が明らかにした。

英国に拠点を置く「シリア人権監視団」によると、政府軍はマルジ・アル・スルタン空軍基地を奪回、近隣の街も支配下に置こうとしている。軍事筋はAFP通信に対し、街もすでに政府軍に奪回されたと話した。

反政府勢力は2012年11月にダマスカス近郊ゴウタ地域にある空軍基地を奪取していた。反政府勢力が強い基盤を持つとみられていた地域で、政府軍が侵攻に成功するのはまれ。

シリア人権監視団によると、政府軍が空軍基地への攻撃を開始したのは約1カ月前で、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラが政府軍を支援している。

このような攻撃は「受け入れられない」

13日には、ダマスカス近郊のドウマ、サクバ、アルビーン、ハラスタが政府軍の爆撃を受けた。シリア人権監視団と反政府組織「地域調整委員会(LCC)」によると、少なくとも約45人が死亡した。

Image copyright AFP
Image caption ゴウタ東部で政府軍の空爆を受けたとされる場所を歩く男性(14日)

国連のスティーブン・オブライアン事務次長(人道問題担当)は14日、ダマスカスを訪問し、爆撃への「深い憂慮」を表明した。

オブライアン氏は、「政治的な解決と安全を確保し、全国的な停戦を実現することが喫緊の課題だと、あらためて認識させられる悲劇的な事例だ」と述べた。「このような無差別攻撃は受け入れられるものでなく、罪のない市民を守るため力を尽くさなくてはならない」。

4年半前にアサド政権に対する反乱が始まって以来、シリアでは25万人以上が死亡している。

オブライアン氏によると、650万人が住む場所を奪われ、200万人の子どもが学校に通えずにおり、人口の72%がきれいな飲み水を得られずにいる。また430万人以上が国外に逃れた。

(英語記事 Syria conflict: Army retakes airbase in Damascus suburb

Image caption ダマスカス市(オレンジ色の線)とドウマ地区の区域(青色の線)

(英語記事 Syria conflict: Army retakes airbase in Damascus suburb

この話題についてさらに読む