英米ロの飛行士3人が国際宇宙ステーションに到着 手動でドッキング

ISSには6人の宇宙飛行士が滞在している
Image caption ISSには6人の宇宙飛行士が滞在している

英国の宇宙飛行士ティム・ピークさんら3人が日本時間16日未明、国際宇宙ステーション(ISS)に到着した。滞在は半年間の予定。

ピークさんとロシアのユーリ・マレンチェンコさん、米国のティム・コプラさんを乗せたソユーズ宇宙船が国際宇宙ステーションに接続。すでに滞在している飛行士たちから歓迎を受けた。

ソユーズは、カザフスタンにあるバイコヌール宇宙基地から15日に打ち上げられた。6時間の飛行を経てISSに到着したが、自動操縦によるドッキングがうまくいかず、マレチェンコさんが宇宙船を手動で操縦しISSに接続することができた。

ピークさんは英国人宇宙飛行士として初めてISSに滞在する。

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Tim Peake speaks to family from ISS

<英語ビデオ>ピークさんらがISSに到着

「素晴らしい打ち上げ」

ピークさんはISSから地上の関係者や家族に、「素晴らしい打ち上げだった」とコメント。「初めての日の出はただただ壮観だった」と語った。また「月が昇るのも美しい眺めだった」と語った。

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英国人が初のISS任務へ ソユーズ打ち上げ

妻のレベッカさんが「きょうの打ち上げを見てとても興奮した」と語りかけると、ピークさんは親指を立てて「いいね」のサイン。レベッカさんはさらに、「地上にはかなりたくさんの人がいた。みんなが打ち上げを応援していたよ」、「任務の成功を祈ってます、愛してる」と語りかけた。


<解説>ポール・リンコン科学担当編集長、BBCニュース

ソユーズ宇宙船を人間が操縦してISSにドッキングするのは稀だ。

今回正常に作動しなかった自動ドッキング用のレーダーシステム「クルス」は、ソユーズがISSとの距離を測定するためにある2つの方法のひとつだ。

もう一つは地上から測定する方法。

ピークさんたちがさまざまな故障を想定した厳しい訓練を受けるのも、宇宙で飛行船を手動でドッキングさせるのに非常に高い技能を要するからだ。


カザフスタンのバイコヌール宇宙基地で行われた15日の打ち上げでは、ピークさんの妻レベッカさんと2人の息子のトーマス君(6歳)とオリバー君(4歳)が見守った。

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Tim Peake's wife 'excited' at launch site

<英語ビデオ>妻のレベッカさんが打ち上げ前にインタビューに応じ、夫を誇りに思うと答えた。

オリバー君は祖父の肩に乗り、「お父さんと一緒に行きたい」と叫んだ。

バイコヌール宇宙基地は、1961年に世界で初めて有人宇宙飛行に成功した宇宙飛行士ユーリ・ガガーリンが乗った宇宙船が打ち上げられた場所でもある。

打ち上げそのものには問題があったとの情報はないが、ISSへのドッキングは計画通りには進まなかった。ドッキングは全行程の中でも特に難所とされている。

ロシアの飛行士マレンチェンコさんが手動で宇宙船を操作してドッキングに成功。当初の予定を約10分過ぎたグリニッジ標準時午後5時24分(日本時間16日午前2時24分)に接続が完了した。

「危険が伴う」

ピークさんの母アンジェラさんは発射台近くの映画館でドッキングを中継で見守った。アンジェラさんは「安心しました。それほど緊張していたわけではありませんが。経験豊富な人たちが周りにいて安心させてくれました」と語った。

ピークさんは打ち上げ前に、「宇宙船とISSの接近時にはいつも危険が伴う」と語っていた。

Image copyright Getty Images
Image caption ロンドンの科学博物館で子どもたちが打ち上げを見守った
Image copyright Reuters
Image caption 打ち上げを撮影するカメラマン
Image caption 打ち上げ前のソユーズ

ピークさんは英国人宇宙飛行士として初めてISSに滞在するが、英国人初の宇宙飛行士はヘレン・シャーマンさんで、1991年に旧ソ連の宇宙ステーション「ミール」に滞在している。

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