新国立競技場デザイン、A案に決定

高さを抑えた設計 Image copyright Japan Sport Council
Image caption 周囲との調和のため高さを抑えた設計

2020年の東京夏季五輪・パラリンピックでメイン会場となる新国立競技場の建設計画が22日、当初案と比べて小規模なものに決まった。国際的建築家ザハ・ハディド氏の未来的な設計案は、費用がかかりすぎると批判され、今年7月に白紙撤回された。

建築家の隈研吾氏と大成建設、梓設計による「A案」の総工費は約1490億円。ザハ・ハディド氏の案では2500億円以上かかる見込みで、世界で最も建設費の高いスポーツ施設になるところだった。

この当初の建設案の撤回に伴い、当時の下村博文文部科学相は9月に辞任表明し、10月の内閣改造で退任した。

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Image caption 宇宙船にたとえられたザハ・ハディド氏の案

金属と木材を使い、木々に囲まれた高さの低い隈氏のデザインは、日本の寺院のスタイルを連想させる。

A案決定を発表した安倍首相は、「新整備計画で決定した基本理念、工期やコスト等の要求を満たす、すばらしい案であると考えている」と評価した。

採用されなかったB案は、竹中工務店・清水建設・大林組の共同企業体と日本設計・建築家の伊東豊雄氏のチームが提案。このB案も、ハディド氏の案よりは安く抑えられる内容になっていた。

ハディド氏の案は、巨大な自転車ヘルメットや宇宙船にたとえられ、より広い面積を占有することになっていた。

A案の外見についても様々な評価があり、何枚も重なったパンケーキのようだという意見もある。

予定収容人数は6万8000人。サッカーのワールドカップ決勝戦を開催する場合は8万人収容できるようになる。

東京五輪・パラリンピックをめぐっては、組織委員会の副会長を務めていたトヨタ自動車社長の豊田章男氏が21日付で辞任。またNHKは、準備や運営に必要な費用を試算したところ、およそ1兆8000億円と当初の見込みの6倍に上ることが分かったと伝えている。

(英語記事 New Tokyo Olympic stadium design chosen

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