中国企業のホバーボードに特許侵害の疑いで強制捜査 米家電見本市

常州第一国際貿易の「サーフィング・エレクトロニック・スクーター」 Image copyright Changzhou First International Trade
Image caption 常州第一国際貿易の「サーフィング・エレクトロニック・スクーター」

米ラスベガスで開催中の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」で7日、電動スケートボード(ホバーボード)を製造する中国企業の展示ブースに連邦保安官が強制捜査に入った。米企業による特許侵害の告発を受けた。

強制捜査を受けたのは常州第一国際貿易で、展示ブースにあった一輪型の電動スケートボードすべてが押収され、会社の看板も取り外された。

常州第一国際貿易はBBCに対して、法律違反を犯したとは思っていないと主張。ホバーボードを開発したのはずっと前のことで、他の中国企業に真似されないよう今まで隠していたのだと説明した。今回のような特許侵害事件に巻き込まれるのは初めてだと話している。

告発したのはカリフォルニア州マウンテン・ビューに本拠を置くフューチャー・モーション社で、一輪型の電動スケートボード「ワンウィール(OneWheel)」を販売している。

米司法省の報道官はBBCの取材に対し、「民事告訴に関わる訴訟で裁判所の命令が下った」と述べた。報道官は、連邦保安官がこのような措置に関わることは珍しくないものの、見本市での同様の事例は思い出せないと語った。

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Click's Spencer Kelly took a ride on a Onewheel in 2014

<英語ビデオ>BBCのテクノロジー番組「Click」のスペンサー・ケリー記者は2014年に「ワンウィール」を試乗している

差し止め命令

CESでは多くの企業がホバーボード(電動スケートボード)を展示しているが、常州第一国際貿易のホバーボード「サーフィング・エレクトロニック・スクーター」は、製品の中央に車輪が取り付けられたデザインが特徴となっている。

形が似ているフューチャー・モーションの製品「ワンウィール」は、センサーとコンピューター制御によって平衡を保つようになっている。

Image copyright US Patents Office
Image caption 特許を取得したフューチャー・モーション社「ワンウィール」のデザイン図

フューチャー・モーションの創業者カイル・ドークセン氏はBBCに対し、「我々の発明について意匠特許と一般特許を取得している」と語った。ドークセン氏は、「模倣品が展示されていると聞いて、正式な手続きを始めた。停止通告書を送り、それから差し止め命令を取得した。それが連邦保安官によって執行された」と話した。

ドークセン氏はさらに、「我が社は2年前にCESでデビューしている。みんなが関心を持っているはずだ」、「特許侵害を容認すれば、本格的なダメージにつながる状況だと分かっていた」と語った。

常州第一国際貿易は、アリババの電子商取引サイトで自社品を550ドル(約6万5000円)で販売している。ワンウィールの約3分1の価格だ。

Image copyright Future Motion
Image caption フューチャー・モーションの「ワンウィール」

(英語記事 CES 2016: Hoverboard booth raided following patent complaint

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