イスタンブール観光名所近くで爆発、10人死亡

通行禁止になったイスタンブール・スルタンアフメト地区の現場付近 Image copyright AP
Image caption 通行禁止になったイスタンブール・スルタンアフメト地区の現場付近

トルコ最大の都市イスタンブールの観光地スルタンアフメト地区で12日、自爆攻撃とみられる爆発があり、10人が死亡、15人が負傷した。トルコ当局者によると、容疑者は過激派組織「イスラム国」(IS)のメンバーで、シリア国籍だという。

爆発があったのは観光名所として知られる「ブルーモスク」近くで、死亡者のうち、8人がドイツ人だった。負傷者の多くもドイツ人のもよう。

トルコのエルドアン大統領は、同国が「すべてのテロ集団にとって、地域で最大の標的」になっていると述べた。ダウトオール首相は、「攻撃の実行犯は外国籍でダーイシュ(ISの別称)の一員」だと語った。

Image caption スルタンアフメト地区の空撮写真(緑の印が爆発現場)

<解説>ポール・ウッド記者(イスタンブール)

ブルーモスク近くの店やレストランは開いているが、人気はまばらだ。ドイツ政府が観光客らに広い場所の人ごみを避けるよう警告した後であれば当然だ。

トルコ政府は、今回の攻撃がいわゆるイスラム国(IS)によるものだと確信している。米国主導の対IS連合にトルコが関与を強めるなかで、トルコの外交政策を反映したものだ。

ある筋から聞いたところでは、トルコは、シリア国境で最近開かれたISと戦う武装グループの協議を主導している。イラクとシリアにおけるISの支配地域は縮小しつつあり、次に失うのはシリアの町マンビジかもしれない。ISの司令官が撤退を始めているとの情報がある。

追いつめられるISは敵地でのさらなる攻撃を警告している。トルコだけでなく、欧州や米国でも。


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イスタンブール名所近くで爆発 観光への打撃も

ドイツのメルケル首相は、今回の爆発で少なくとも8人のドイツ人が死亡したことを確認。同首相は死者を悼むと同時に、「国際テロは場所は変わっても、標的はいつも同じだ。自由な社会に生きる我々の自由だ。(略)この自由と、海外のパートナーと共にテロリストと対峙する決意こそ、これからも変わらないものだ」と述べた。

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President Recep Tayyip Erdogan: "We have to be united against the scourge of terrorism"

<英語ビデオ>トルコのエルドアン大統領が記者会見

トルコのクルトゥルムシュ副首相は、容疑者はシリア人だと語った。1988年生まれとの情報もある。一方、トルコの一部メディアは容疑者がサウジアラビア生まれだと報じている。

クルトゥルムシュ副首相は、容疑者はトルコの監視リストには載っておらず、最近シリアからトルコに入国したとみられると述べた。

トルコは昨年、有志連合によるシリアでの対IS作戦への関与を強め、空爆を実施したほか、米軍に自国のインジルリク空軍基地の使用を認めた。

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Image caption ブルーモスク近くの現場から犠牲者の遺体が運び出された
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Image caption 警察によって通行止めになった現場付近
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Image caption 夜には警察が警戒するなかスルタンアフメトの広場が清掃された

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