雪に埋もれた米東海岸、雪かき続く

ニューヨークで雪に埋もれた車を書き出そうとする男性(24日) Image copyright EPA
Image caption ニューヨーク市では1869年に記録を取り始めて以来、2番目の降雪量。写真はニューヨークで雪に埋もれた車を書き出そうとする男性(24日)

米国の東海岸一帯が22日から23日にかけて記録的な大雪となった。5つの州で90センチ以上の降雪を記録し、11の州と首都ワシントン周辺で非常事態が宣言された。各地で停電や交通機関の運休や欠航が相次ぎ、約8500万人が影響を受けた。降雪の影響による死者は少なくとも28人。月曜日に向けて各地で除雪作業が続いている。

「スノウマゲドン」、「スノウジラ」などと呼ばれた暴風雪は勢力を弱め、大西洋へと進んでいる。しかし一時は30万人に対して停電。雪が降りはじめた22日以降、交通事故、一酸化炭素中毒、雪かき作業中の心臓発作などにより、少なくとも28人が雪の影響で死亡した。

ウエストバージニア州グレンギャリーでは、今回最多の降雪量107センチを記録した。同州やケンタッキー州、ペンシルベニア州では、雪に埋もれた高速道路で車両が何時間にもわたり立ち往生した。

不要不急の外出を禁止したニューヨーク市では、1869年に記録を取り始めて以来2番目の降雪量を記録。市内のセントラル・パークでは、雪が降り始めてから2日後の23日深夜までに68センチ積もった。2006年2月に記録した過去最高の68.33センチにわずかに及ばなかった。ただし23日には1日の記録として過去最高の67.6センチ降った。

ニューヨーク市の外出禁止令は24日に解除されたが、市当局は道路の除雪が終わるまで自動車は使わないよう呼びかけている。地下鉄は復旧したが、24日の時点では鉄道は停まったままだ。

首都ワシントンでは24日、地下鉄や鉄道、バスなどは「きわめて限定的」な運行に留まっている。


なぜこれほどの大雪に?

雪が降る原因は様々だが、今回の暴風雪はある意味で「完璧な」冬の嵐だった。

・低気圧団によって、メキシコ湾から大量の水分が北に移動した

・ジェット気流の位置によって、低気圧団が東海岸へと北上した

・非常に温かい空気が北上し、北からの非常に冷たい空気と合わされば、そこから生まれるものはひとつ。雪だ。

・非常に強い風が吹いていた。低気圧が一定方向に向かい、高気圧が別の方向に向かっていたため、車輪の歯車のように風の威力を強めた。

・嵐の進行速度がきわめて遅かったため、長時間にわたり一定地域に大量の雪が降ることになった


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Image caption ニューヨークのアッパー・ウェストサイドの道路(24日)
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Image caption ニュージャージー州ユニオンシティで自宅玄関前の雪をかく男性(24日)
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Image caption ワシントンのデュポント・サークルでは24日朝に雪合戦
Image caption 24日の降雪量(単位:インチ=2.54センチ)
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Image caption 首都ワシントンの道路(23日)
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Image caption アメリカ海洋大気庁(NOAA)による日本時間24日午後2時45分撮影の衛星写真から、暴風雪が大西洋へ抜けていく様子が見える

(英語記事 US blizzard 2016: Clear-up after mammoth snowfall

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