ジカ熱流行もリオ五輪は計画通り=ブラジル政府

リオデジャネイロの競技場で殺虫剤を散布する関係者(先月25日) Image copyright AFP
Image caption リオデジャネイロの競技場で殺虫剤を散布する関係者(先月25日)

ブラジル政府は1日、リオデジャネイロで8月に開催予定のオリンピック・パラリンピック大会は計画通り行われると表明した。蚊を媒介とするジカウイルスの感染が広がるなか、政府は不安を払拭しようとしている。

ジルマ・ルセフ大統領のジャケス・ワグネル首席補佐官はロイター通信に対し、「ブラジルを訪れる人々、選手たちには妊婦でない限りリスクはゼロだと理解してもらわなくてはならない」と述べた。

戸別に衛生検査

ルセフ大統領は先に、水たまりなど蚊の発生源を絶つため、衛生当局者に個人所有の建物への強制的な立ち入り検査を許可している。

衛生当局は必要であれば警察の支援を求めることができる。また、軍は衛生検査のために20万人を投入している。

ブラジル保健省は全国の4900万世帯のうち約25%が検査済みだとしている。

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Image caption 軍がジカウイルスへの注意を促すパンフレットを配った(先月29日、サンパウロ)

行動の時

一方、世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長は、ジカ熱の流行を「異常な事態」だとし、各方面の協力が必要だと述べた。チャン事務局長は、「2014年に仏領ポリネシアでの流行に続く、ラテンアメリカ諸国で報告されている小頭症と神経的な異常の多発を、国際的に懸念すべき公衆衛生上の緊急事態だと宣言する」と述べた。

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WHO、ジカ熱は「国際的緊急事態」と宣言

WHOの発表は、ジカへの警告をエボラ熱と同等の水準に引き上げるもので、ジカウイルスに関する研究や援助が優先的に実施されることになる。WHOは、エボラ熱流行の際に緊急事態の宣言が遅れたと非難された。

ブラジルでは昨年10月以来、ジカウイルスとの関連が疑われる小頭症の症例が4000件に上ったもよう。

ジカウイルスのワクチンや治療薬はいまだなく、感染予防にはウイルスを媒介するネッタイシマカに刺されるのを避けるしかない。

WHOはジカ熱が米州全体で「爆発的に広がる」と警告。ブラジルを含む20カ国で症例が報告されている。

Image caption ジカ熱が報告された国
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Image caption 小頭症の赤ちゃん
Image caption ジカウイルスの感染が広がるしくみ

(英語記事 Zika-linked condition: Rio Olympics 'to go ahead' despite virus

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