【ブリュッセル連続攻撃】「血だらけ」「天井が落ちてきた」と現場から

爆発後のザベンテム空港出発ロビー。ホルスト・ピルガーさん撮影。 Image copyright Horst Pilger
Image caption 爆発後のザベンテム空港出発ロビー。ホルスト・ピルガーさん撮影。

ベルギー・ブリュッセル近郊の空港や市内の地下鉄駅で22日、爆発が相次いで発生し、数十人が死亡した。現場に居合わせた人々の目撃談をまとめた。

ザベンテム空港

「天井が後ろで崩れ落ちた」

ホルスト・ピルガーさんは、妻や子供2人と一緒にローマに向かうためチェックインした後、ロビー内のスターバックスにいた。

「午前8時ごろ大きな音が聞こえた。妻と顔を見合わせた。なんだろうって。すると前よりも大きい爆発が聞こえた」

「外の駐車場から火の玉が迫ってくるのが見えた。すると自分たちの後ろで天井が崩れ落ちた。30メートルほど離れたところで。そこらじゅうほこりだらけで、息がしにくかった」

「みんな悲鳴をあげてパニックしていた」

「私たちは道に向こうのシェラトンホテルに移動することにした。けがした人たちが手当てを受けているのが見えた」


「パートナーの上に飛び乗ってスーツケースを盾にした」

爆発発生時にジェイムズ・ファーキンさんは、フライトにチェックインしようとしていた。

「ショック状態です。奇跡的に、いったいどうしてけがをしなかったのか分からない。パートナーに紅茶を買いに行って、その時に最初の爆発が起きた」

「天井が落ちてきていて、破片がそこいらじゅうに落ちていて。全体としてパニック状態だったと言っていいと思う」

「パートナーの上に飛び乗って、落ちてくる天井から身を守ろうとスーツケースを盾にした」

「銃撃になるのかと思ったけれども、それはなかった。発砲の音は何も聞こえなかった。僕たちはチェックインの8番カウンター近くにいたけれども、僕自身はアラビア語の叫び声は聞かなかった」

「爆弾だというのは明らかで、疑いようもなかった。何より強烈な印象だったのは、煙です。花火みたいな臭いで。真っ先に、爆弾のようだと思った」


兵士が人の体を引っ張り出すのを見た。死んでないといいけど」――。

空港でインターンとして働くトムさんは現地時間午前8時に仕事を始めた。

Image caption 空港でインターンとして働くトムさん

「カウンターのデスクに向かっていた。左側を見たら15メートルほど先で、大きな爆発が起きていた。最初は、掲示板か何かが落下したのかと思った。同僚は様子を眺めていたので、僕は『逃げろ、逃げろ』と言って、一緒に大急ぎで逃げた。そこで大きな爆発が起きた。2回目のだ」

「自分がけがをしたのか、何かがあたったのかと思った。空港で働く2人がきて、中に入ってドアに鍵を掛けるように言った」

「それから、兵士が小さな隙間から人の体を引っ張り出すのを見た。ただ物があたっただけで、死んでないといいけど……じぶんは茫然としている」


「みんなが悲鳴を上げて、逃げ出した……まだ震えが止まらない」――。

爆発が起きた時に空港内にいたニルス・リートケさんはBBCラジオ4の取材に対し、「ドカンと大きな音がした。上の階の住人が大きな物を床に落としたような感じだった」

「そして全てが揺れて、煙が出てきた」

「何が起きているのか理解するのに1、2秒かかった。みんなが悲鳴を上げて、外のタクシー乗り場あたりに逃げ出した。なので自分もそうした……まだ震えが止まらない」


金融業界で働くロンドン在住のオーウェン・リーさんは、爆発の30分前にチェックインを済ませたばかりだったという。「朝食を食べていたら、人々が一斉にこちらに走ってきた。レストランにいた人たちは、どうすればいいのか分からなかった。ただの訓練だと思っていた。店内にまだ残っていたが、しだいにこれは本当の事件なんだと気が付いた」。


「床に大勢が倒れていた」

ベルギー・ゲント出身のイエフ・フェルセレさん(40)はPA通信に対して、「チェックインしようと向かっていた時に、爆弾2発が爆発した。2回の爆発だ」と話した。

「何も見えなかった。物がどんどん落ちてきた。ガラスのものが。カオスだった。信じられなかった。最悪の事態で、みんな走っていた。床に大勢が倒れていた。大勢がけがをしている」

「爆弾は下から突き上げて屋根をつきやぶった。大きかった。入り口ホールの窓が15枚くらい、吹き飛んでしまった」


「全てが破壊された」――。

ある男性はBBCの取材に対し、「30メートル離れたところにいた。家族3人がまだそこにいる。2つの爆弾が爆発した。何も残っていない。私たちは出発ロビーにいた。全てが破壊された。何もない」と語った。

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ブリュッセルの空港で爆発 目撃者は

「ここが私たちにとって一番安全だ」――。

英中西部チェシャー州の企業で輸出業務を担当するグレアム・ホールさんは、チェコからブリュッセルに到着した飛行機の中で足止めされた。

「いま飛行機の中で待たされている。あと30分で飛行機を降りられると言われている」

「人々は大丈夫そうだが、一部の人はそれほど落ち着いていない。ここが私たちにとっては一番安全だ」


マルベック地下鉄駅

駅から飛び出してきた人々は血だらけ」――。

ロンドン在住のダレン・ヘイズさんは、マルベック駅近くのル・フィリプ・ルボン街に滞在中だった。

Image copyright David Hayes
Image caption マルベック駅近くのアパートから

「パートナーがブリュッセルに住んでいるので、1週間の予定でブリュッセルにいる。朝に市場に行って、マルベック駅の前を通り過ぎた時だった。駅から飛び出してきた人々は血だらけで、けがをしていた。混乱状態だった」

「屋内に戻って、外に出ないように言われた。ある段階で、大勢の人が大きな声で叫んでいて、何人かが駅からもっと離れた場所に逃げようと、街路の私がいる側に、けが人を引っ張ってきた」

「いまはアパートの中にいるが、付近は立ち入り禁止になっている」


多数の警官がカラシニコフ自動小銃のような武器を持っている」――。

欧州議会の英国独立党(UKIP)議員、スティーブン・ウルフさんは爆発を起きた時に駅近くの事務所にいた。

「とても大きい爆発音が聞こえた。車の排気装置が爆発するような。建物が少し揺れた。ドアを開けると、車のクラクションが鳴るのが聞こえ、人々が地下鉄駅から離れようとするのが見えた。その後間もなく、特殊な制服を着た警官が現場に到着して、人々を誘導していた」

「何人かがカメラで写真を撮ろうとしていたが、警察は厳しい態度で追い払った」

「議会近くのこの地域では、多数の警官がカラシニコフ自動小銃のような武器を持っている」

(英語記事 Brussels explosions: Devastation and chaos after attacks

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