【米大統領選2016】トランプ、クリントン両氏がアリゾナで大勝

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米大統領選の予備選・党員集会が22日、アリゾナ、アイダホ、ユタの西部3州で行われた。共和党では実業家ドナルド・トランプ氏がアリゾナ州で大勝したが、ユタ州はテッド・クルーズ上院議員(テキサス州選出)が圧勝した。民主党ではヒラリー・クリントン前国務長官がアリゾナ州で大勝したが、アイダホとユタ両州ではバーニー・サンダース上院議員(バーモント州選出)が勝った。

メキシコと国境を接し、不法移民対策で強硬姿勢を取るアリゾナ州の予備選では、不法移民全員の強制送還などを公約するトランプ氏が保守勢力の支持を集めた。

一方の民主党では、アリゾナ州で増え続けるラティーノ住民の支持を得て、クリントン氏が勝利した。

クルーズ議員はユタ州で、サンダース議員はアイダホとユタの両州で勝ったが、どちらもアリゾナ州より人口が少なく、獲得代議員の数は少ない。

アリゾナ州の共和党予備選は比例配分でなく、勝者が代議員人58人全員を獲得する。このため、トランプ氏が共和党候補となるために必要な代議員1237人を確保するには、トランプ氏の政策に親和性の高いこのアリゾナでの勝利はなんとしても必要だったとBBCのアンソニー・ザーチャー北米担当記者は指摘する。

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Image caption カリフォルニアで開かれたサンダース議員の支援者集会(22日)

共和党の候補指名獲得には代議員1237人の支持が必要。これまでトランプ氏は739人、クルーズ氏は465人、ジョン・ケーシック・オハイオ州知事は143人獲得している。7月の党大会の時点で、1237人を得ている候補がいなければ、党幹部の取り引きで候補を決めるいわゆる「ブローカード・コンベンション」になる可能性がある。

民主党の候補指名獲得には代議員2383人の支持が必要。党重鎮からなる特別代議員を含めると、クリントン氏は1681人、サンダース氏は927人獲得している。


シアトルで勝利演説したクリントン氏は、ブリュッセルの連続攻撃に言及し、事件に対するトランプ氏の反応を批判した。トランプ氏はブリュッセル攻撃を受けて、米国はイスラム教徒の入国を全面禁止すべきで、米国はテロ容疑者を拷問すべきという持説を繰り返していた。

これに対してクリントン氏は、「世界は複雑で危険な場所です。そして私たちは、こうした脅威に立ち向かうためには、強力で賢くて何よりも落ち着いた指導力のある全軍の総司令官が必要です。ことさらに恐怖をあおりたてるようなリーダーは、もってのほかです」とトランプ氏に言及した。


Image caption 「うそつきテッド・クルーズがついさっき、メラニアのGQ写真を広告に使った。気をつけろよ、うそつきテッド。さもないとあんたの女房のことばらすぞ!」とトランプ氏はツイートした

共和党の側では中傷合戦がさらにヒートアップしている。

クルーズ陣営が自分の妻メラニアさんのモデル時代の雑誌写真を攻撃広告に使ったと勘違いしたトランプ氏は、クルーズ氏の妻ハイジさんについて「ばらすぞ」とツイートした。

これに対してクルーズ氏は、広告は自分の陣営が作ったものではないと反論し、トランプ氏を「下品」な「卑怯者」と罵倒した。

(英語記事 US Election 2016: Trump and Clinton win big in Arizona

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