中国人コラムニストが釈放 習主席記事めぐり一時失踪

賈葭氏の失踪を報じる香港の日刊紙「蘋果日報」 Image copyright Apple Daily
Image caption 賈葭氏の失踪を報じる香港の日刊紙「蘋果日報」

中国の著名コラムニストで、今月警察に連行され一時失踪していた賈葭(ジア・ジア)氏が釈放されたことが分かった。27日に同氏の弁護士が確認した。

弁護士によると、賈葭氏は妻と面会済みで、すぐ自宅に戻ることができる状態だという。

賈葭氏は、習近平国家主席を批判し辞任を求める公開書簡が政府系ウェブサイトに掲載されたことをめぐって、当局に拘束されたとみられている。

「忠実なる共産党員より」と署名された文書は、習主席の政治や経済、外交の諸政策を批判し、習氏が「個人崇拝」の対象になろうとしていると非難している。文書は、「習同志が党や国を未来に向け指導する能力を持っているとは思わない」と述べている。

公開書簡が掲載された「無界新聞」の編集者、欧陽洪亮氏は賈葭氏の友人。賈葭氏が書簡について欧陽氏に注意を促したことが、賈葭氏拘束の理由だと、賈葭氏の友人らは複数のメディアに語っている。

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Image caption 習主席が「個人崇拝」の対象になろうとしていると書簡は批判した(写真は今月25日撮影)

ウェブサイトは昨年、中央アジア地域の貿易ルートを確立するという中国の経済政策を推進するために開設された。

一部報道によると、無界新聞のトップや欧陽氏を含む編集者2人のほか、ウェブサイトの技術者2人が何日にもわたって行方不明となり、当局による事情聴取を受けていたとみられている。このほか、サイト運営を請け負う会社の技術者9人が行方不明となったと報じられている。

一方、米国在住の中国人活動家、温雲超(ウェン・ユンチャオ)さんは、中国南部に住む両親や弟が当局に拘束されたと語った。当局は書簡への関与を温さんに認めさせようとしているというが、温さんはツイッターで自身の関与を否定した。

中国では言論統制が強まるなか、反体制派やジャーナリスト、弁護士の拘束が相次いでいる。

BBCのジョン・サドワース記者によると、書簡の掲載はハッカーによるものとの推測が中国国内で広がっている。ただ、今回の一件は、統制をかいくぐって反体制派が意見を表明する方法を見つけ出せることを物語っている、と記者は指摘する。

書簡は当初、海外のサイト「参与」に掲載されていたが、今月5日に無界新聞に転載され、その後取り下げられた。「参与」では依然として掲載されている。

(英語記事 Chinese journalist detained over 'Xi resignation letter' is released

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