無許可の花火爆発、寺院炎上で100人以上死亡 インド南部

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お祝いのはずが……無許可花火で爆発 100人以上死亡

インド南部ケララ州パラブールのヒンドゥー教寺院で10日未明、祭礼の打ち上げ花火が爆発し、100人以上が死亡した事故で、州政府は事実関係の調査を指示した。警察の調べによると、寺院の花火打ち上げ申請は当局が安全上の懸念から却下していたものの、見たいという要望が多く実施されたという。ケララ警察のサンクマル本部長は11日、寺院関係者を5人拘束し事情聴取していると明らかにした。

プッティンガル寺院では祭り開始から数時間たった午前3時半ごろ、打ち上げた花火に欠陥があり落下。大量の花火が集められていた上に落ち、引火爆発した。寺院の建物がこの衝撃で崩壊し、大勢が下敷きになった。100人以上が死亡したほか、400人近くが負傷したという。

最初の爆発後に周囲が停電したことに加え、救急チームの現地到着が遅れたため、現場は一時混乱状態になったという。

現場を訪れ、病院に被害者を見舞ったモディ首相は、「言葉にならないほどの衝撃だ」と述べた。

ケララ警察のサンクマル本部長は11日、AFP通信に対し、寺院で働く5人を拘束し事情聴取していると明らかにした。「これは正式な逮捕ではない。事情を聴いてから、逮捕するかどうか決める」と話している。

Image caption 花火が爆発し寺院が炎上。犠牲者の多くは崩壊した寺院の下敷きになった(10日)
Image caption 病院に被害者を見舞ったモディ首相(10日)
Image caption 院は安全上の懸念から花火打ち上げを禁止されていたという(10日)

ケララ警察のサンクマル本部長は、遺体の多くは損傷が激しく、身元鑑定にはDNA鑑定が必要だと話した。

許可を得ていない花火打ち上げのため、警察は寺院と花火業者に対する捜査を進める方針。ケララ州政府は、警察捜査と合わせて事実関係を調べる方針という。

ケララ州では地元議会選挙の最中だが、各政党は被害者追悼のため選挙活動を一時中断した。

インドでは英王室のウィリアム王子とキャサリン妃のケンブリッジ公夫妻がムンバイを訪問中。英王室は、公爵夫妻が被害者を支援する人たちに思いを寄せているとコメントした。

Image caption インド・ケララの位置

インドの宗教行事で相次ぐ大事故

Image copyright Reuters

・2005年1月――マハラシュトラ州のマンドハルデビ寺院へ向かう巡礼者の列が折り重なり倒れ、約300人が死亡

・2008年8月――ヒマチャル・プラデシュのシュラバン・ナブラトラス祭で巡礼者が押し倒され、少なくとも140人が死亡

・2008年9月――ジョドプールのメランガル砦にあるヒンドゥー教寺院へ向かう巡礼者が押し倒され、220人以上死亡

・2011年1月――ケララ州の祭りで100人以上が圧死

・2013年10月――マディヤプラデシュのヒンドゥー教祭りで115人が圧死

・2015年7月――アンドラプラデシュでマハ・プシュカラル祭りの冒頭に、川辺で少なくとも巡礼者27人が死亡

(英語記事 Kollam temple: Inquiry ordered into fireworks blast

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