【ジカ熱】「想定よりも怖いウイルス」=米当局

蚊はジカウイルスを媒介する Image copyright AFP
Image caption ジカウイルスの媒介となる蚊

米疾病対策センター(CDC)は11日、ジカウイルスが当初予想されたよりも米国に大きな影響を及ぼす可能性があるとの見方を明らかにした。

ジカウイルスがこれまで考えられていたよりも多様な先天異常に関係しており、ウイルスを媒介する蚊が米国内で想定以上に広がる可能性があるという。

ホワイトハウスで会見したCDCのアン・シュシャット博士は、「これまでに分かったことの大方は、安心できる材料ではない」と述べ、「このウイルスについて得た情報はどれも、当初考えていたよりも怖いウイルスだと示すものばかりだ」と語った。

ジカ熱の流行はブラジルで約1年前に発生。ジカウイルスは、南北アメリカ大陸で数千件の先天異常に関連しているとみられている。

Image caption ジカ感染例が報告された中南米各国(1月24日~30日、WHO調べ)

オバマ米大統領は今年、ウイルス対策費として連邦予算から18億ドル(約1950億円)の支出を認めるよう議会に求めた。現在は、エボラウイルス対策のため設けられた基金の未使用分5億8900万ドルが充てられている。

米国立衛生研究所のアンソニー・ファウチ博士は、蚊の繁殖抑制や、ワクチンや治療法の研究にさらに多くの資金が充てられるべきだと述べた。ファウチ氏は、いたずらに警戒心をかきたてるつもりはないとしながらも、ジカウイルスが胎児の脳にどれほど破壊的な影響を及ぼすかが最近分かってきたと語った。

さらに大人でも、珍しい神経異常の発症にジカウイルスが関連した症例が報告されているという。

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Image caption ジカウイルスに関するポスターが掲示された韓国の仁川国際空港(先月22日)

CDCは、ジカウイルス感染例が毎週2倍に増えているプエルトリコに、緊急対策費として390万ドルが供与されると発表した。

今年2月には、テキサス州ダラスで性交渉によるジカウイルス感染例が米国で初めて報告されている。

(英語記事 Zika virus 'scarier than thought' says US

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