熊本でまたM7.3の強い揺れ 救出作業続く

熊本県熊本地方で16日未明に再び強い揺れが起きた Image copyright Reuters
Image caption 熊本県熊本地方で16日未明に再び強い揺れが起きた

熊本県熊本地方で16日午前1時25分ごろ、強い地震が発生した。気象庁によると、マグニチュード(M)7.3(暫定値)で、震源の深さは約10キロ。14日深夜の地震よりもさらに広範囲が影響を受けた。最大震度は熊本県南阿蘇村などで震度6強。大分、福岡、佐賀、長崎、宮崎、鹿児島、愛媛各県で震度5以上を観測した。複数報道によると、この揺れで少なくとも18人が死亡したもよう。南阿蘇村や西原村、益城町などで多くの建物が倒壊しており、大勢が閉じ込められているおそれがある。

余震が相次いでおり、政府は自衛隊2万人態勢で救助活動にあたる方針。

熊本県南阿蘇村では大規模な土砂崩れが発生し、国道57号が寸断され阿蘇大橋が崩落。宇土市では市役所が半壊状態となった。阿蘇市では、国の重要文化財に指定されている阿蘇神社の楼門などが倒壊した。

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道路がごっそり崩れ落ち 熊本各地で被害

被災地では20万世帯が停電している。九州地方では今後、天候悪化が予測されており、救助活動の遅れや土砂崩れなどの続発が懸念される。

NHKによると、熊本県西原村にある農業用のため池「大切畑ダム」の堤防から大量に水が漏出したため、村は流域の地区に避難指示を出した。

気象庁によると、16日午前8時半ごろには、熊本県の阿蘇山の中岳第1火口で小規模な噴火が発生。気象庁は一連の地震との関連性は分からないとしている。

原子力規制委によると、国内で唯一稼働中の川内原発には影響はないという。

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熊本市の9階から脱出 車内で過ごしたアーウィンさん
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Image caption 熊本県益城町で崩れた民家(16日)
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Image caption 被災地救助には2万人規模の自衛隊が派遣される。写真は16日、益城町で。
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Image caption 南阿蘇村で大規模な土砂崩れが起きた(16日)
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Image caption 熊本市で避難する女性(16日)
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Image caption 未明の大きな揺れで多くの人たちが熊本市東区の公園に避難した(16日)
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Image caption 熊本城の石垣は14日夜に続き、さらに崩れた

米地質調査所(USGS)の地球物理学者ギャビン・ヘイズ氏はBBCに対して、今回の地震は震源が浅く、断層が前より長いと指摘。「地表が4~5メートルほど動いたと思われるので、かなり広範囲で激しく揺れたことになる。このため今回の揺れの影響は相当なものになるだろう」と述べた。

14日夜のM6.2の地震では、益城町を中心に少なくとも9人が死亡し、1000人以上が負傷した。


<分析>ジョナサン・エイモスBBC科学担当編集委員

日本は地球上でもっとも地震活動が活発な地域の一つだ。M6以上の地震の約2割が日本で発生する。地震計は平均して5分に1度は何らかの地震活動を観測している。

過去の厳しい経験から日本は地震の被害を軽減するため、様々な対策を講じてきた。最高レベルの建築基準を取り入れているほか、緊急地震速報ネットワークを導入している。

緊急地震速報は、震源近くで地震波を観測するとたちまち地震の位置や強さを自動計算し、速報として発表される。震源から離れた場所にいる人は、強い揺れが到達する数秒前に、地震発生を知ることができる。

10秒もあれば人は地面に伏せたり、机の下にもぐったり、消防署の扉を開けることができるという仕組みだ。

(英語記事 Japan earthquake: Rescue under way after 7.3 tremor

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