【米大統領選2016】ライアン下院議長 「トランプ支持まだできない」

ポール・ライアン下院議長 Image copyright Getty Images
Image caption ポール・ライアン下院議長

米大統領選で共和党候補の指名が確実な情勢となった実業家ドナルド・トランプ氏について、同党で最も高い公職にあるポール・ライアン下院議長は5日、現時点で支持することはできないと述べた。

ライアン氏は、「現時点では直ちにそれはできない。今はそこまで来ていない」と述べた。同氏はトランプ氏に対し、党をまとめ、もっと保守派の信条に従うべきだと呼びかけている。

ライアン氏が今回の発言をした1時間後、トランプ氏は「ライアン議長の計画を直ちには支持できない。将来もしかしたら、一緒に仕事ができるだろう」と応じた。

トランプ氏はさらに、米国民にとって一番良いことは何かライアン氏と合意できるのを期待するとし、「米国民はあまりにも長いこと、あまりにもひどい扱いを受けていて、そろそろ政治家たちは彼らを一番に据えるべきだ」と語った。

ライアン氏は前回2012年の大統領選で、ミット・ロムニー候補とタグを組み副大統領候補となった経緯があり、ライアン氏自身が最終段階で大統領候補に名乗り出るのではないかという観測が根強く残っている。

しかし、ライアン氏は繰り返し否定しており、5日も同様の発言をした。

トランプ氏を支持できない理由として、ライアン氏は、「多くの共和党員が求めているのは、我々の規範を堅持する人物だと思う」と述べた。

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Image caption トランプ氏が主張する移民政策に対しては各地で抗議デモが起きている(写真はシカゴでのデモ)

ライアン氏は昨年12月、トランプ氏がイスラム教徒の米国への入国禁止を提案したことを強く非難し、「党がよって立つものと相容れないし、さらに重要なのは、この国がよって立つものと相容れない」と述べている。

ロムニー氏を含む数人の共和党重鎮はすでにトランプ氏の党候補指名反対を表明している。

ジョージ・H・W・ブッシュ元大統領とジョージ・W・ブッシュ前大統領は5日、議論が分かれるものの共和党の「推定候補」とされたトランプ氏を支持しない考えを表明した。

ブッシュ両氏のほか、過去に大統領候補となったロムニー氏やジョン・マケイン上院議員(アリゾナ州選出)は、トランプ氏が正式に党候補に指名される7月の党大会に出席しない意向を示している。


共和党有力者の主なトランプ氏支持者と不支持者は以下の通り

トランプ氏を支持

ケリー・エイヨット上院議員(ニューハンプシャー州選出)

元外科医のベン・カーソン氏

クリス・クリスティー・ニュージャージー州知事

ボビー・ジンダル前ルイジアナ州知事

上院共和党のミッチ・マコネル院内総務

ブライアン・サンドバル・ネバダ州知事

スコット・ウォーカー・ウィスコンシン州知事

リック・ペリー前テキサス州知事

トランプ氏を不支持

ポール・ライアン下院議長

ジョージ・H・W・ブッシュ元大統領

ジョージ・W・ブッシュ前大統領

ミット・ロムニー元マサチューセッツ州知事

ベン・サス上院議員(ネブラスカ州選出)

態度表明まだ

ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事

テッド・クルーズ上院議員(テキサス州選出)

ジョン・ケーシック・オハイオ州知事

マーコ・ルビオ上院議員(フロリダ州選出)


(英語記事 US House Speaker Paul Ryan 'can't back Trump'

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