エジプト航空機の「残骸発見」=エジプト軍

消息を絶ったエジプト航空機の乗客家族が次々とカイロ空港に集まった(19日) Image copyright AP
Image caption 消息を絶ったエジプト航空機の乗客家族が次々とカイロ空港に集まった(19日)

エジプト軍とエジプト航空は20日、19日に消息を絶ったパリ発カイロ行きのエジプト航空MS804便とみられる機体の残骸を、地中海で発見したと発表した。軍報道官によると、20日朝に機体と乗客の所持品を、アレキサンドリアから290キロの地点で発見したという。

エジプトのシシ大統領は声明で「深い悲しみと遺憾の意」を表明した。

ギリシャ南部のカルパトス島の付近で、エジプト、ギリシャ、フランス、英国各国の軍が大規模な捜索活動を行っていた。

MS804便はパリのシャルル・ド・ゴール空港を現地時間の18日午後11時9分(日本時間19日午前6時9分)に出発。カイロに現地時間の19日午前3時15分過ぎに到着予定だった。56人の乗客と乗員7人、保安要員3人が搭乗していた。乗客の大半はエジプト人とフランス人で、英国人も1人搭乗していた。

フランスのエロー外相は20日朝、墜落原因については何かの可能性を示す手がかりは「まったく何もない」と話した。フランスの航空事故調査局(BEA)は、調査官3人とエアバス社の技術顧問を派遣してエジプトの捜査に協力している。

これに先立ちエジプトのファトヒ航空相は、「技術的な問題だと結論付けるのを急ぐべきではない。むしろその反対だ」とし、「状況を正しく分析すれば、何か別の行動、テロ攻撃があった可能性の方が、技術的な原因の可能性よりも高い」と語っていた。

Image caption MS804便の飛行ルートと消息を絶った地点

フランスでは、パリのシャルル・ドゴール空港の警備に問題があったのかが問題の焦点となっている。

昨年11月のパリ連続襲撃の後、イスラム過激主義との関係を懸念された空港職員が数人、警戒区域の立ち入りを制限された。職員たちの弁護を担当するエリク・ムテ弁護士はBBCに対して、イスラム過激主義勢力が空港職員を仲間に入れようと働きかけていたと明らかにした。

「一部の労組で過激主義に洗脳される人たちもいる。当局の対応が必要だ」とムテ弁護士は話した。

昨年10月には、エジプトのリゾート地シャルムエルシェイクを出発したロシアのコガリムアビア航空9268便(乗客・乗客224人)が墜落している。その際には過激派組織「イスラム国」(IS)の地元組織が爆弾を機内に潜り込ませたと、犯行声明を出した。

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エジプト航空機、墜落か これまでに分かったこと

ギリシャ航空当局によると、ギリシャ航空機がギリシャ空域に入った際にパイロットと連絡を取った管制官たちは、異状があるとは思えなかったと話しているという。

しかし、不明機がエジプト領空に入る直前、カイロ時間の19日午前2時27分(日本時間午前9時27分)に管制官たちが再度パイロットと連絡を取ろうとしたが、「何度も呼びかけたものの、応答がなかった」という。その2分後、レーダー上で機影が見えなくなった。

ギリシャのカメノス国防相は記者団に対し、「ギリシャ空軍が集めた情報によると、事故が起きた瞬間の航空機はエジプトのFIR(飛行情報区)に10~15マイル(約16~24キロ)入った地点にあり、高度は3万7000フィート(1万1300メートル)だった」と述べた。

「同機は90度左に曲がり、そして360度右に回り、高度3万7000フィートから1万5000フィートに落下した後、1万フィート付近で消息が分からくなった」

Image caption ギリシャのカメノス国防相は、エジプト航空機は最後にこのように動いて墜落したかもしれないと説明した

(英語記事 EgyptAir crash: 'Debris found' from flight MS804

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