エジプト航空機、旋回しなかったとエジプト当局者

エジプト航空の文字が印刷された残骸。エジプト軍報道官の公式フェイスブックより。 Image copyright Egyptian armed forces
Image caption エジプト航空の文字が印刷された残骸。エジプト軍報道官の公式フェイスブックより。

19日に地中海に墜落したとみられるパリ発カイロ行きのエジプト航空MS804便(乗客・乗員66人)について、エジプト航空当局者は消息を絶つ前に左右に急旋回したという情報について、そのような動きはしていないと述べた。ギリシャ国防相は墜落前に左に90度向きを変えてから右に360度旋回した後、墜落したと話していた。

エジプト国営航空管制当局の責任者、エハブ・アズミ氏はAP通信に対して、機影がレーダーから消えるまで不明機は正常な高度3万7000フィート(1万1280メートル)で航行しており、異常な動きはなかったと話した。

「機影が消えるまでいきなり急降下したというギリシャ側の見解から離れることだ」とアズミ氏は述べた。

ギリシャとエジプトの見解が食い違う理由は、明らかにされていない。

エジプト軍とエジプト航空は20日、MS804便と思われる機体の残骸を、地中海で発見したと発表した。

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エジプト航空機墜落 火災の経緯と深まる謎

ギリシャのカメノス国防相は、エアバスA320機が2度急に方向を変えてから2万5000フィート(7620メートル)以上も急降下し、海に墜落したと、事故の様子について見解を述べていた。

これに対してアズミ氏は、不明機がエジプト領空に入った後、エジプト管制当局が「1~2分は追跡していた」ものの、特に異常はなかったと話した。

機影が消える3分前に機内のトイレと電気系統で煙探知機が作動したという、航空専門ニュースサイト「Aviation Herald」の報道については、フランスの事故調査当局が事実だと確認している。

Image caption ギリシャのカメノス国防相は、エジプト航空機は最後にこのように動いて墜落したかもしれないと説明した

エジプト政府は22日、無人潜水艇を使ってフライトレコーダーを捜索した。

エジプトのシシ大統領は、墜落原因について「これだと確認できる特定の説は今のところない」と述べた。

エジプトのファトヒ民間航空相は技術的トラブルよりもテロ攻撃の可能性の方が強いと発言していたが、シシ統領は「あらゆるシナリオが可能」で原因の確定には時間がかかると慎重な姿勢を示した。

エジプト軍は21日、地中海で発見した救命胴衣や機体破片の映像を公開。エジプト航空のロゴなどが印刷されている。捜索では、遺体の一部や荷物なども発見されたという情報もある。

機体の主要部分や2つのフライトレコーダーはまだ見つかっていない。

Image caption MS804便の飛行ルートと消息を絶った地点

(英語記事 EgyptAir: Crashed flight MS804 'did not swerve'

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